2015年03月19日(木) |
小池龍之介『しない生活』★★★★☆ |
小池龍之介『しない生活』
メモ。
自分の心の声を、まず自分が聞き取ろうとすること。それが仏教のもっとも大事な修行でもあり、そうして自分に聞き取ってもらえた感情は、ホッとして静まりゆくのです。(p55)
この傲慢さは、現実に目の前で起きている事実を、「ありえない」と拒絶することによって、私たちの心を不寛容にさせ、いら立たせます。しかし現実は、自分の思惑を超える、あらゆることが起こるのが、当たり前なのです。(略) そう、すべては「ありえる」と開き直れば、心は強くなるのです。(p81)
脳は細かい変化(=無常)の世界を勝手に単純(=常)化して、現実を「自分にとって」の主観的な像に変えてしまうので、非常に非科学的な見方をする傾向にある。ひるがえって仏教は、脳に省略をやめさせ、ありのままに細かく分けて見る点において、科学的なものなのです。(p151)
手仕事をせず頭ばかり使っていると思考が鈍る(p166)
「こうありたい」という存在への渇望感こそが苦しみを招くのだと知って、ためしに「こう・・・じゃなくてもいいか」と、ちょっと存在欲求を緩めてみると、心が安らぐのです。(p171)
どんな環境でも、今ここを「心が静かになる場所」にする(p196)
そう、あらゆる失敗と苦境は、立ち止まって丁寧に見つめ、内省の光を当ててやるなら、ことごとくかけがえのない財産になるのです。(p239-240)
動こう自分。 内側を見つめよう。 いま、ここを生きよう。
小池龍之介『しない生活』
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