2015年02月20日(金) |
堀江貴文『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』★★★☆☆ |
堀江貴文『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』
メディアでしかこの方を存じ上げず、よく知らなかったな、そりゃそうか、と思いました。 この本で、一人の少年が環境の影響も受けつつ自分の道を選択してきたということを知ることができてよかったです。
メモ。
「多くのビジネスマンは、自らの『労働』をお金に換えているのではなく、そこに費やす『時間』をお金に換えているのだ。」(p120)
「人生が豊かになっていかない根本原因は、なによりも『時間』だ。」(p121)
「だから僕は、もう一度言いたい。 お金を『もらう』」だけの仕事を、お金を『稼ぐ』仕事に変えていこう。 儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働こう。」(p122)
「仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は、『つくり出す仕事』に変わっていくのだ。」(p126)
仕事を好きになるたったひとつの方法とは。 何かに没頭できたとき、私達はその対象を好きになる。
「ここで大切なのは順番だ。 人は『仕事が好きだから、営業に没頭する』のではない。 順番は逆で、『営業に没頭したから、仕事が好きになる』のだ。」(p128)
「つまり、仕事が嫌いだと思っている人は、ただの経験不足なのだ。 仕事に没頭した経験がない、無我夢中になったことがない、そこまでのめり込んだことがない、それだけの話なのである。」(p128)
プロゲーマーの梅原さんの話を思い出す。彼も誰よりも本気で、本質に向かって取り組んでいた。
「じゃあ、どうすれば没頭することができるのか? 僕の経験から言えるのは、『自分の手でルールをつくること」である。」(p129)
できない前提で考えているかぎり、前に進めない。
「物事を『できない理由』から考えるのか、それとも『できる理由』から考えるのか。それだけだ。」(p134)
「信用の『ゼロからイチ』は、まず自分で自分を信じるところからはじまる。 あなたは自分のことを信じているだろうか?」(p150)
かけざんではなく、まずは足し算。
「人は誰しもゼロの状態からスタートする。 そしてゼロの自分にいくら掛け算をしても、出てくる答えはゼロのままだ。」(p152)
他者の力を利用するまえに、まず自分の力でイチを積み上げていくこと。
悩むことと考えることの違い。 複雑にしていくか、シンプルにしていくか。
「決断できなければ、いつまでもこの場に留まり、『このまま』の人生を送るしかない。」(p163)
「僕らの人生には『いま』しか存在しない。 過去を振り返っても事態は変わらず、未来に怯えても先へは進めない。 かけがえのない『いま』に全力を尽くすこと。脇目も振らず集中すること。将来の自分とは、その積み重ねによって形成されていく。」(p211-222)
ほんとうの意味で「はたらく」「仕事をする」。 仕事を「見つける」「つくる」。 それができる人が増えていけば、世の中は変わっていく。
仕事に限らず、あらゆることに通じる哲学がそこにある、と思えた一冊でした。
彼のかつての会社「ライブドア」株に投資してあらら、な事態になったこともありましたが、彼がしようとしていたことへの賛成票としてのそれには後悔はしていません。(しないでいい程の額だったこともあり)
彼の今後の活動も楽しみです。
堀江貴文『ゼロ』
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