2013年06月03日(月) |
中原英臣『なにが「脳」を壊していくのか』 |
中原英臣『なにが「脳」を壊していくのか』
メモ。
「フロイト心理学の基礎は、誰も見ることのできない『リビドー』という概念です。十九世紀には、フロイトと同じように、誰も見ることができないものを理論の柱にした偉大な人が二人います。マルクスとダーウィンです。」(p16)
マルクスの「階級闘争」、ダーウィンの「自然淘汰」。
「『現代科学の水準では、もはやフロイトを科学者とみなすことは難しい。奇抜な発想をし、説得力を持った卓抜な文章が書けたフロイトは、精神分析という新しいカルト(宗教)の創始者であった』」と書いているのはDNA構造を決定し、ノーベル医学生理学賞を受賞後に脳の研究を始めたフランシス・クリック。
右脳:非言語的な図形の認識と関わり、全体像を把握する機能を分担 左脳:耳で聞く音声と目で見る文字の、二つの言語情報を処理するという理知的な機能を分担
「右脳はアナログ的な情報を直感的に処理する脳で、左脳はデジタル的な情報を理論的に処理する脳ということになります。」(p109)
「右脳が損傷しますと映像処理に関する機能が失われ、左脳が損傷すると言語能力が失われることになります。」(p109)
「睡眠尾効果は量より質です。効率よい睡眠に大切な要素が就寝時間です。人間の体は、自然のリズムに対応しています。夜中の十二時前の一時間の睡眠は、十二時すぎの三時間分に相当すると言われています。」(p207)
「体性神経と自律神経の両方が一緒に支配しているのが呼吸器なのです。」(p220)
中原英臣『なにが「脳」を壊していくのか』
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