2013年01月01日(火) |
小池龍之介『「自分」から自由になる沈黙入門』★★☆☆☆ |
小池龍之介『「自分」から自由になる沈黙入門』
メモ。
「試しに、一日だけでも、まったく何かにケチをつけずに過ごす努力をされてみることをお勧めします。」(p16)
「『あ、自分はケチをつけたくなっているな』と思ったら、怒りと欲の毒を発している自分の醜い姿を思い浮かべていただきたく候ふ。」(p17)
それは甚く痛いので、なにかいい変化が起きそうな気がします。
「己をある程度、拘束してみるというパンク性が、実は周囲との調和に満ちた美しい会話を可能にしてくれるのであります。」(p59)
着物を着ると、自然とおしとやかでゆったりとした振る舞いになるのも、そうかも。
「自灯明法灯明」(p85)
「仏道はついつい『〜仏』を信仰する教えだと思われがちですが、もともとは、己自身を徹底的に見つめる中で、生活や思考のスタイルをデザインする方法、というニュアンスが強かったのであります。」(p85-86)
「『己』という部屋の中のゴミを捨て、徹底的に掃除し、その後で、どんな家具がしっくりくるのかをレイアウト・デザインし直すためのテクニック、言い換えれば精神の鍛錬。もちろん、家具が一切なければ困るわけだけれど、どんな家具が必要で、どんな家具は不要かを、深いところから考え直して、しつらえ直す。そのお手伝いをすることが、僧侶の仕事であります。」(p86)
僧侶は、精神的インテリアデザイナーだ、と。
「僕らを決してシアワセにすることがない、欲望。その解毒剤は何かと申せば、『ドッチデモイイ』『ドウデモイイ』。」(p127)
念でロックオン。 定で一点集中。 捨で観察。
それにより、来るもの拒まずの平常心が身に付く。(p138-139)
小池龍之介『「自分」から自由になる沈黙入門』
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