刑法奇行
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2006年05月07日(日) そこにはただ風が吹いているだけ

 連休もアッという間に終わり、また自転車操業がはじまる。これまで、準備万端、おさおさ怠りなく、ということがあったであろうか。様々な原稿も、締切が到来してから、そろそろ書くかといった具合である。したがって、一番困るのは、雑誌などの編集委員になった場合である。「早く書いて下さい」というセリフがなかなか言いにくいのである。つまり、自分に対してグサッときてしまうわけである。

 昨日は、被害者学会誌である「被害者学研究」の編集委員会を行った。一応編集委員長として、原稿が揃うかどうか心配であったが、何とか完成しそうである。今回は早めに依頼したのだが、結局いつもと同じような集まり具合であった。みな私と同類かもしれない。編集委員の、I藤さん、T本さん、T沢さん、STの会会長、事務局のO木曽さんらの献身的なご協力には感謝申し上げたい。

 終了後、大隈タワー15階にあるレストラン「西北の風」に行き、会食した。大隈タワーはローの建物の隣りにできた細長いタワーであるが、確かに景色は素晴らしい。しかし、大隈講堂を見下ろすとはいかがなものであろうか。そういえば、新8号館も12階で、研究室から大隈講堂を見下ろしている人もいるのである。私は、12階だが吹き抜けの内側だから、講堂など見えないが、想像力で見上げている点が違うのである。見上げてごらん〜夜の講堂を!というわけである。

 「西北の風」は、大隈会館楠亭などよりも確かに料理はうまい。また、早大と京大とが共同して作り上げた地ビールがあり、結構うまい。今度は、ランチを食べに行こうか。ローの隣だけに、ローの学生が頻繁に利用しているようである。学部生は先生と一緒だと入れるのだろう。しかし、何と言っても、昔の大隈会館が最高である。大隈庭園を横に見ながら、われわれ院生と先生とが、上ランチ、洋弁当等を食べながら、談笑したことの想い出が一番である。もう、あの時代は二度と帰ってこないのである。

 西北の風といえば、O島元総長の『西北風』という随筆集を想起する。風が早稲田から起こることを意味するのだろうが、この風はどこに吹いているのかが問題である。そもそも風が起きているかが問題かもしれない。北風であれば、みなコートに襟を立てて縮こまるだろう。ポカポカ太陽さんの方が、みなコートを脱ぎ捨て、癒されて、ちゃんと笑うことだろう。「西北の太陽」の方が良いと思うのだが・・・。風邪がなかなか治らないが、これこそ、まさに「西北の風邪」であろう。

Journey to 人は誰もただ1人旅に出て〜
(また、Journey toに復帰)


norio

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