刑法奇行
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2002年09月10日(火) |
「ゆめもちぼうもない」ことはない |
「北の国から2002遺言」と「少年たち3」を見て、いろいろ感想はあるが、共通するキーワードは何かといえば、リング、輪、結び、鎖、つながり、夢、希望・・・ということであろう。人はみな繋がっていて、希望をもって生きるということだ。
どこかの生命保険会社のCMで、「あなたの守りたい人は誰ですか。」とあり、小田和正の「言葉にできない」によって、涙ひとたらしを誘うのである。五郎は家族を必死に守るために生きている。少年たちは、誰からも守られていない(と勘違いする)から非行に走る。 ただ、自分が守りたい人がいて、自分を守ってくれる人もいるという個人的な世界が、人間一般の世界にまで広がるためには、どうしたらいいかである。つながりの普遍化が課題であろう。
われわれの世代は、価値観を転換あるいは破壊させ、現実を暴露してきた世代といっていいかもしれない。確かにこれが必要であることは否定できない。しかし、少し行き過ぎたように思う。つまり、所詮あんな調査官はいないよ、とか、あんな生活は無理だよ、とか、現実はそうはいかない、とか、先生だって所詮人間だよ、とか、きりがないのである。 サンタクロースはパパである、なまはげは隣のおっさんである、というのも同じである。大人が、サンタクロースはいるのではと思い、なまはげは怖いんだと思わなければ、子供たちがそう思うはずがない。つまり、大人が夢をもたなければ、子供が夢をもつはずがないのである。
「夢で会いましょう」というテレビ番組がずーと昔あったが、子供の時、かなりのインパクトがあったような気がする。現実的になるのもいいけれど、われわれが、照れることなく、夢や希望を大いに語ることが必要であるように思うのだが・・・。 ところで、「ゆめもちぼうもない」と言っていた東京ボン太はどこに行ったのだろうか。
ジャーニー to (ショート)ホープ
後記:その後の情報により、東京ボン太は、1986年に47歳の若さで亡くなったとのことである。そういえば、そういう記憶もうっすらある・・・合掌。
norio
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