刑法奇行
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2002年08月24日(土) 二人の世界

 娘と2人だけで、再び中軽のD1放棄寮に行って来た。2人だけのはじめての旅行である。7月の時に比べて極端に寒く、ストーブが欲しいほどである。塩沢湖と千ヶ滝温泉、そして旧軽とおきまりのコースである。塩沢湖で、C葉大で民法を教えているK野君の家族に会った。彼は高校の後輩であり、S塚研究室の逸材といっていいだろう。塩沢湖では、かつて社学のO野先生ご夫妻にもお会いしたのである。きっと、みんな赤い糸で結ばれているのだろう。

 千ヶ滝温泉では、娘が来年、合宿に行く予定のスケートセンターを見学したが、その隣に「ウサギの森」があり、多くのウサギが傾斜面で飼育されており、自由に中に入れるというので、娘は大はしゃぎであった。わざわざ、院合宿で行った浅間牧場まで行く必要はなかったので幸いだった。

 ところで、宿では、娘が寝た後、一人で「北の国から」総集編前編を見て、またまた感動のアザラシであった。純が、旅立つトラックの中で、父五郎の手の泥が付いた万札を見て号泣するシーン・・・これは何度見ても泣けてくる。どうして感動するのかを考えてみたが、五郎の手に泥が付いていることが、人間のどろどろの本当の生活を見せつけるからであろう。

 思えば、われわれ同業者は、手に泥を付けない仕事である。そして、さらに、手を汚さずに、いかにうまく切り抜けるかだけを考えているのである。そうはいかない場面はおそらく家族関係などしかない。だから、家族や恋人関係など密接な人間関係の維持は大変なのである。
 しかし、手を汚すことが感動を惹起するのであれば、手を汚さないわれわれは、誰にも感動を与えることはできない。これもエンプチーなことであろう。少しは、手を汚すことを考えなくてはならないと思うのだが・・・。

 W大は、恥をかいて成長し、K大(T大も同じか?)は、恥をかかないようにする、と昔からよくいわれている。後者は、恥をかいたとき立ち上がれないのである。大いに恥をかこうではないか。もっとも、恥の上塗りで、そのまま自滅するという可能性もあるが・・・。

ジャーニー to 純と蛍





 


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