刑法奇行
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2002年07月20日(土) 港のヨーコ・久里浜・横須賀

 19日は、法務省の某研究会で、横須賀刑務所と久里浜少年院の参観をした。S伯さん、TD木さん、G藤H子さん、K合さんなどと一緒であった。強烈な暑さの中、房総がはるか彼方に見える海岸べりに位置する施設をぐるぐる回った。20年ぶりの訪問である。海はやはりいい。開放的な気分になる。運動場には盆踊りのやぐらが準備されていた。地域の人も浴衣で参加するそうである。詳細な感想は「いつかどこかで」ということだが、今年のゼミ参観はここにしようと思う。もっとも、40人が上限であるから、学部1年生は空きがある場合に限られよう。あしからず・・・。
 ところで、長男の高校野球も3回戦で敗れた。かみさんが手伝い係で、このところ大変な忙しさだったが、これで一応終わる。監督や選手など全員が泣いていたということだ。これはいい。青春の涙・・・なんと素晴らしいことだろう。私にもいくつか経験があるが、恥ずかしいので詳細は「いつかどこかで」・・・。年を取ると涙もろくなるというが、これは確かかもしれない。寅さん映画も以前はただ笑っていただけだが、最近は、何げないことに泣けてくる。
 泣く個所は人それぞれであろう。昨年の「千と千尋の神隠し」の時、わが娘は、千がハクからおにぎりをもらって食べるところで、泣いていた。何と、昨日の発売日にビデオを買ったら、プレゼントにおにぎりが付いているではないか。アンケートで一番泣いた人が多い個所だそうだ・・・にくいにくい。これの比較文化的考察も面白いかもしれない。世界の人がどこで泣くかの調査である。私は、「千と・・・」ではどこも泣かなかった。主人公が女の子だったからかもしれない。息子と昔、「ドラゴンボール」を見によく映画館へ行ったが、あの時の方が感動した。とてつもない怪物に一人で立ち向かう悟空のひたむきさにじーんときた記憶がある。やはり、男女で違うことを素直に認めるべきだと思うが、これ以上突っ込むとジェンダー論者からの攻撃が予想され、悟空ほど勇気も力もないのでやめておこう。
 とにかく、「千・・・」は面白い映画であったが、かおなしが怪物になるシーンで娘が「もう帰ろう」と言ったのには参った。あと20分ぐらいで終了である。私は、娘を抱きかかえ、「後ろ向いてな」と説得し、最後までたどり着いた。あの時外に出ていたら、一生後悔したかもしれない。
 「愛とはけっして後悔しないこと」・・・これは「ある愛の詩」だったか。後悔するなら、堀江さんのように、広大な海原に「航海」しよう。

ジャーニー to 太平洋ひとりぼっち
 


norio

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