刑法奇行
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放火大学院開設によって、全国の人事異動が激震状態である。おそらく、ここ1〜2年でいろいろあることは確実である。極秘事項をかかえる身は辛いが・・・。考えてみれば、これまで教員が異動しなさすぎたともいえる。ドイツでは異動は当たり前である。留学中、シューネマンのフライブルク大学就任講演(Antrittsvortrag)を聴いたが、その時すでにミュンヘン大学に行くことが決まっていたのである。本人に直接聞いたら、「内緒なのだ。」と言っていたが、公知の事実であった。「これは内緒である。」という留保つきで、全員が知っているということがよくある。噂好きは、万国共通なのか。 まあ、異動が激しくなったのは、日本も国際化してきたということだろう。Rufがあって、行きたければ行くし、そうでなければ断るというだけのことなのであろう。
もっとも、若いヤングの研究者たちがこの激震の真っ只中でポストを得ることができるかが一番問題である。これが困難か容易か何ともいえないが、いつの時代でも困難だったのだから(そうではない例外者もいるが、その人たちも別の困難を背中にしょっているのである)、positivにいくしかない。研究に邁進していれば、その中に喜びがあり、楽しいはずである。このような「ささやかな喜び」が素晴らしい。これでは刺激がないというのであれば、この世界に納まらないのであるから、別の世界に羽ばたくしかないだろう。
「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」なのである。もっとも、寅さんによれば、「あした道を聞こうとしたら、ゆうべ死んじゃった。」という解釈になるわけで、おばちゃんが「交通事故でかい?。」と続き、タコ社長が「そう、この間、事故を見ちゃってさー。」となるのである。 庶民の中の学問の在り方は本当に難しい問題である。
ジャーニー to 人事ヤー・エール
norio
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