DAYLIGHT
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オーケストラ・アンサンブル金沢

■J.S.バッハ ロ短調ミサ曲BWV232より アリア「クイ・セデス」、「アニュス・デイ」(メゾ・ソプラノ独唱:ガブリエラ・ポペスク)
■ハイドン オーボエ協奏曲 ハ長調(オーボエ独奏:北島章)
■ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調
指揮:天沼裕子

イナカでやるのにオーボエ協奏曲とはまたえらいマニアックなものを選んだな、のだめ人気のせいか?等とオタク的自己中思想を一瞬うっかりしてしまいました。すいません。客演のN響オーボエ首席の北島さんて地元出身の方だったんですね。へえー。さすが首席だけあって物凄い技巧だった。なんだあれ。まじか。音色が一部荒れたのが残念だったけど、久々の北国の晩秋に楽器のコンディションが荒れたのか、それとももう歳のせいで肺活量が落ちたんだろうか。

上記の順番で最後にベートーヴェンなんかを聴いたりすると、「クラシック」と大きく括られてはいても、バッハはやっぱ別のジャンルの音楽なんだよなとつくづく思う。いや普段から音楽を聴いてる人にしてみれば「何を今更」なことなんだろうけど。ベートーヴェンとかは曲自体がドラマや物語等の意味を内包してるから、例えばCDとかで聴いても楽しめるけど、バッハの曲は、無駄な音の一音もない、完全に調和の取れた空間を作り出すという、そういうある種宗教的な体験を再現するための音楽なんだよな。ホールで聴いた演奏がピタッと一体化したときのあの心地良さ。また聴きに行きたいなー。今度はもっと完璧な演奏を頼むけど。(ヴァイオリンが一箇所ミスしてた)(ベートーヴェンでなら全然気にならなかったようなミスなんだけどね)(ニガ)

2004年11月30日(火)