授業が終わった後、みんなはバスで帰るので、わたしは自転車で帰るので、バス停の手前でわたしだけが右に曲がる。わたしのいないところでどんな楽しい話をしているのか、電車の窓からどんなに美しい夕日を見ているのか、そんなばかなことを気にしている。5月も終わりに近いのに、にわかに憂鬱になってきた。笑えば笑うほど、喉の奥がぎゅっと痛む。