青の階

2005年02月03日(木) 時よ止まれ

実に見事な日暮れだった。

路上教習で湖岸沿いの道路を走った。
一日中どんよりと曇った空で
また雪でも降るのではないかと内心恐れていたが
夕刻に近付くにつれ、厚かった雲が動き始め
わたしがハンドルを握る頃には
町の輪郭がとけてしまうほどに眩しい夕照となった。
わたしはここに住んで初めて湖が水色であるのを見た。
街路樹の影が等間隔に縞模様を作り出して、
その縞々はどこまでも続いていた。
木々が、家が、車が、空が、雲が、
あらゆるものが光を発しており、
わたしはただ圧倒されるだけだった。


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