そして・・・

彼から、メールが届いた。
内容は、私の考えは見当違いな考えだという事と、もっと冷静になってお互いにどうしてこうなってしまったのか?どうしたらいいのか?少しの間期間をおいてお互いそれぞれに考えよう、それまでは話さない方がいい・・・という事だった。

けれど、私にはいまだに考えはまとまらない。
まとまるどころか、別の不安が頭を擡げてくる
それは、こうして言葉も交わさず、メールもしない、その距離が私達にとって逆に危険な感じがするから

彼からこの話しを聞いた時、一番最初に思った事は
「彼は、前とは違って私と話さなくても平気になったんだ」ってこと
こうして、どんどん話さなくても平気になって
連絡がなくても、平気になって
そして・・・存在が薄れていくんだろうなって思う

「どうしてこうなってしまったのか?」って考えるはずが
「案外、大丈夫なもんじゃん」ってなって
何の為に期間をおいたのかさえ、わからなくなるのではないかな・・・

確実に私が言えることは
彼は、もう私との事に疲れているという事。

彼は、ずっと優しかった。
厳しくもあったけど、それは私をいい方に導く為の厳しさだったし
それは、私自身が理解もしていた
けれど、いつしかそういうのが私には重荷に感じるようになった
時折、息が詰まるような、逃げ出したくなるような
「もう、嫌だ」という言葉を彼に平気で口にするようになった
私は、彼の優しさの部分だけを求めるようになっていたのだと思う
そして、厳しい部分の彼を拒絶するようになった
自分でも、なんて我侭で横暴なんだろうと思う

私には、自分の心の内をぶつけたり、甘えたり、そういうものを解放できる相手は彼以外には一人もいない
だから、彼には人に見せない部分や、奥底に沈んだいろんなものを見せてきた
何故か「彼なら何でも許されるのだ」という勝手な自分なりの解釈がいつの間にか出来てしまっていた
彼の気持ちなどお構いなしに・・・・。

私にとって彼は、もはや彼氏ではなく父親以上に、自分を包み込んでくれる寛大で大きな存在なのだと、自分の中で創り上げてしまったのだと思う
それは、彼にとっては、彼の許容範囲を超えるくらいの重荷になっていたんじゃないかな

そして、その結果が今のこの状態だ。

どうするべきか?私の彼に対する考え方を改めればいいの?
そんなに簡単に人に対する見方を変えられるものだろうか
それに、私は彼の寛大でそういう部分が好きだからこそ、こうして今まで彼と一緒に過ごしてきたのに・・・
見方を変えてしまうと、風船が萎むように、いろんなものが小さく見えてしまいそうで怖い

彼は、私に対してはどうなのだろうかとも考える
ただの我侭で横暴な嫌なだけの女に見えてしまっているのではないだろうか
「やっぱり、もう、愛せなくなった」とメールが届くのではないだろうか

私たち、ひょっとしたら別々の出口に向かう迷路に迷い込んでしまったのかもしれない・・・
2005年05月24日(火)

たれゆくままに・・・。 / たれぱんだ

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