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SWAN 〜 ふるーる先生へ


 麻子のコンクールの日

 本人は、昨日から小倉にお泊り
 私も、けいちゃんを塾に送り出して
 朝から新幹線で小倉まで行ってきました。

 練習の途中で足を痛めて
 ここ何日かは普段歩くときでも
 足を引きずるようにしていた麻子
 先週から、何本も足に注射を打っての出場。
 当日、どうしても痛いようなら
 残念だけど棄権だなって思っていたし
 本人にも、そう言っておいたの。

 コンクール直前の舞台上。練習時間に
 衣裳を着てスタンバイしてる麻子を発見。
 出るんだなぁ〜ってホッとしながらも
 痛みが引いていないことは分かっていたので
 それが可哀想で
 なんで、出場を止めなかったのか後悔が押し寄せて
 思わず涙。ダメな母だわ。

 本番
 
 アナウンスで番号が読み上げられると
 舞台袖から中央へ、優雅に歩いて出てきました。
 曲が流れて
 最後まで、ぐらつくことなく、優雅に優雅に
 足の故障など微塵も見せずにポワント(トゥ)で踊っていました。
 
 同じバレエ教室から一緒に出場している女の子の
 お母様がおっしゃるには

 「どんな痛みも忘れるほどの緊張」

 が舞台の上にはあるんですって。
 そこのお嬢さんも、肉離れ(軽かったらしいけど、相当痛いはず)
 のまま踊ったことがあるそうです。

 そして、その緊張は観ている人に気付かれたらいけません。
 それから、努力の跡を踊りの中に見せないこと。
 麻子がよく口にしているので、普段先生にそう言われているのかな。
 
 なんだか、根性物のバレエ漫画みたい。
 
 そういえばふるさんの最後の舞台も
 足がつったのに、踊っていたって
 後で聞いてびっくりしたっけ。
 誰も気付かないぐらい完璧な踊りだったもの。

 外から観ると華やかな衣裳、豪華な髪飾りに彩られた
 夢の世界だけれど
 側で見ていると、たくさんの汗と根性なしには語れない世界。
 トゥシューズの中の足は、見るも無残な状態です。

 
 語り出したら長くなるからまとめなきゃ。


 ふるーる先生へ

 やっと、おむつが取れたばかりの頃から
 あなたがレッスンするのを教室の片隅で見て
 真似してた赤ちゃんは
 踊ることが大好きな14歳の女の子になりました。
 あなたが福岡を離れて1年半
 次に移った教室でも
 先生や周りの方に大層可愛がってもらってるよ。
 あなたが丁寧に指導してくれたこと
 一つ一つが実になって
 今回のコンクールで技術的にも精神的にも
 また一つ成長したみたい。
 ここまで導いてくれてありがとう。 

 
2003年08月22日(金)
 


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