こころの大地に種をまこう 春名尚子の言霊日記

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2003年09月17日(水)  つないでゆくもの。

宮古島を襲った台風はすごかったらしい。
うちはテレビみないので、情報が何にも入ってこないんだ。

心配になって宮古に住む、私の大好きな大人のひとり・みなこさんに電話をした。
「だいじょうぶよー。まだ電気つかないからロウソク暮らしだけどさー。
 鍋でご飯炊いたらすごく美味しくて−。もう炊飯器じゃだめよー。」

 あいかわらず、かわいい。たくましい。愛しい。

ダイビングショップ「エコガイドカフェ」のオーナーのパートナーのみなこさんは
めちゃくちゃ魅力的なひと。
宮古でダイビングをするならば、ぜひここでね! 絶対よ。

今年の2月「エコガイドカフェ」の仕事で宮古に渡った。
そん時の日記には遠まわしに書いたけど、ここは元夫・孝司が夏まで働いていたshop。
オーナーが文章を書ける人を探しているとき、
「あ、いますよ。魂のかたまりのような文を書く人。」
とうちのサイトを紹介したら、気に入ってくれたのだ。

仕事で知り合ったみなこさんの純粋なこころに私はすっかりやられちゃった。
きっかけとなった孝司がお店を辞めても、私とみなこさんの縁はもう切れない。
いろんな出会いがあるね。おもしろいね。

宮古上布という宮古島の織物がある。
熟練の職人さんが毎日必死で織っても完成するまで何ヶ月もかかる
繊細かつ美しい、昔ながらの織りの工法を伝える布。

宮古上布の原料となる「チョマ」という麻がある。
地元では「ブー」とよばれるその糸には、すごいパワーが存在している。
ある方法でお守りをつくると、あらゆる災厄から身を守ってくれるの。

実際、私もその方法でお守りをつくってたいせつな人たちに分け与えた。
私にかわって、私のたいせつな人をそれぞれ守ってくれているはずだ。

「おーー。これは不思議なものです。螺旋を描いて上昇してますねえ・・・」
占い師の守生さんにそのチョマをみせたら、そういってた。


そういう糸で織った布、想いのこもった服を着ているのと、
大量生産大量消費用の洋服とじゃ、意味が全然違う。

チョマや宮古上布とか世界各地の伝統的工法の織物や工芸品。
そのモノに込められた想いを、受け取れるヒトでありつづけたい。


そういうスピリットを受け継ぎたい。
そして、次へとつなげてゆきたいってこころの底からそう想う。
地球を愛して、いろんないのちとともに生きて。

この手から、いろんなものを生み出すの。

現代の手法も使いこなしながら、
それでも基本のたましいは変わらずに
想いを込めて、想いを伝えられる「モノ」を創ろう。

たいせつなものを、たいせつなひとびとに。
そんな想いをいつまでもわすれずに。


台風は 過ぎ去って
強い風は たくさんのものを壊していったけれど
こころは 吹き飛ばされないから

愛する人々よ 愛しい人たちよ
強い風の中でも 笑って 明日に向かう しなやかさを

そして
そんなものはあたりまえにその島が持っていることくらい
私は知ってるよ


きょうのうた。。。

THE BEATLE CRUSHER / FAT GRAND MOTHER  歩いていこう


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