こころの大地に種をまこう 春名尚子の言霊日記

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2003年09月05日(金)  浮世の夢 


今日はエレファントカシマシな気分。
宮本はよい。 
かっこいい。


13年前、大阪のバナナホールというライブハウスでバイトをしていた。

音楽に関わっていたい!
ただその気持ちに突き動かされてた。
なにができるかわからなかったから、ライブハウスでバイトをする事にした。

たくさんのバンドを毎日見た。
どうしようもないのから、メチャクチャかっこいいバンドまで。


その中で一番印象に残っているのはエレファントカシマシだ。

それまでに聞いたことはあったけれど、
それほどまでのステージをするとは思っていなかった。

照明はピンスポット ただひとつ。

フロアもステージも真っ暗な中、
マネージャーの操作する白い光が、
静かにそれでいてすさまじいエネルギーを放出する宮本を照らす。

強烈なインパクトとその音楽に、一瞬でこころ奪われた。

それが私の初エレカシ体験だ。


私はその後喜納昌吉と出会い、92年に沖縄に渡った。
喜納昌吉の事務所に入ると、毎日のあわただしさに追われて、
ほかの音楽業界の事など気にするひまがなくなった。

ずっと一緒に生きてきたスピッツのアルバムだけを聴きながら、
喜納ワールドにどっぷり浸かりこんでいた。

ある日、スピッツがポッキーのCMソングを歌うようなバンドになった。
メチャクチャ驚いた。でも、うれしかった。
デビュー前からほれ込んで、ライブに通っていたけれど、
沖縄に移住してからなんの情報もなくて
スピッツがどういう活動をしているのか
何にも知らなかった。

私が必死で自分の夢を生きているその間も、
彼らは、自分の道を歩きつづけてた。
やりつづけた。

それ以上に驚いたのは、
エレカシがポッキーのCMソングにつかわれたことだ。

最初にそのCMを見たとき、全身に鳥肌がたった。

売れる、売れないは問題じゃない。

でも、より多くの人に聞いてもらうためには
やらなくちゃならないこと、通らないといけない道も
今の音楽業界には存在する。

てか、そんなぐちゃぐちゃはどうでもいい。

エレカシは、かっこいい。

POPに転向とか、売れるためだとか、
グデグデいうヤツなんてほっときゃいい。

宮本の姿勢はなんも変わってないじゃない?
ずっとずっと。ずっとずっと。

一本どうしても通したい筋があって、
絶対に譲れないたいせつなものがあるならば、
方法なんてどうでもいい。

かっこいい、かっこわるいなんて、
人に決められるものじゃない。

自分がそれをしたいかどうか。

それがすべてだ。



きょうのうた。。
エレファントカシマシ/ 見果てぬ夢 過ぎ行く日々 ふたりの冬 


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