こころの大地に種をまこう 春名尚子の言霊日記

My追加

2002年06月17日(月) 生とは流れる川・・・。  感謝とともに


 ただいまー。無事に帰ってきました。
 おおきなおおきな、抱えきれないようなおみやげをこころのなかに詰め込んで帰ってきました。

 6月12日から14日までバンコクの国連(仏教・宗教本部)で開催された
「精神指導者によるミレニアム世界平和サミット」に参加するためにタイに行ってました。

 会議自体もそうですが、今回ご一緒させていただいたみなさんがすばらしい方ばかりでした。

 慈愛とでもいうようなこころの栄養をみなさんからたくさんいただきました。
 今の私はこれをどう育てて開花させていくのか、どう生きていけば、
 それを無駄にすることなく、多くの人と分かち合っていけるのか、
 そういうことを考えています。

 世界中から、宗教・精神指導者と言われる人々が集まってきていました。 

 98年にアメリカ大陸を横断しながら、ネイティブ・アメリカンや平和活動家たちとともに祭りを行った、
 喜納昌吉提唱実施の「白船〜White Ship of Peace〜」でお世話になった、
 イロコイ連邦のチーフ、ジェーク・スワンプ氏も、会議に参加されていました。

 懐かしい人との思いもよらない再会に、胸を躍らせたと同時に、
 たとえ目には見えなくても、平和への想いや祈りはちゃんと
 つながり続けているんだという実感を得ることが出来ました。

 会議自体はね、あともう一歩踏み出せば、本当にすばらしいところまでいけるのに・・・。
 と少し物足りないところもありましたが、参加者一人一人は純粋ですばらしい方ばかりでした。


 宗教が戦争や争いを引き起こす時代を、ほんとうにおわらさなきゃいけない。


 そうじゃないと、地獄の製造主に成り下がってしまった武器商人の政治家や経済家たち、
 無意識によって世界を破滅にむけている一般の人々を説得することが出来ない。

 権力や権威や名誉、それらをいくら抱えたとしても宗教性は高まらない。

 本当のスピリチャリティーは、愛によってしか育まれることはない。

 そのことを痛烈に感じました。

 私たちには、まだまだ、やるべきことがたくさんある。


 私は、特定の宗教に属していません。

 それは、私が組織や団体や階級というものに意味を見出せないからです。

 宗教が犯してきた罪の数々をみていると、本当の宗教性を持つためには宗教団体は必要ではないのだと思います。

 もちろん、宗教によって覚醒する人もいる。だから、否定はしません。でも、私はどこにも属さない。

 私はあえていうならば、TAOやインドの最奥義ウパニシャッドや般若心経の世界が好き。

   That is whole.and this also is whole. for only the whole is born out of the whole;
   and when thewhole is taken from the whole,behold,the remainder is whole.
   Om. Peace, peace, peace.
   あれも全体 これもまた全体 全体より生ずるは 常に全体だからである
   全体より全体を取り出すとも 見よ 残るは全体である       
    安らぎよ 安らぎよ 安らぎよ
                      イーシャ・ウパニシャッド 

  それらの愛から生まれでた教えは、自分自身のこころに深く降り立つことを何度も何度も語ります。
 この瞬間瞬間を、意識とともに生きるということを語りかけてきます。

 上記の詩は、イーシャと呼ばれるウパニシャッドの経文の最初のメッセージで、イーシャ・ウパニシャッドは、この経文ではじまり、そしてこの経文で終わります。
 ウパニシャッドのメッセージは「すべてが神である」ということだと、私は受け止めています。

 それらの教えは、けして、争わず、否定せず、和合を求めるもの。
 それらを概念として頭にしまうのではなく、その精神と共に日々を生きるということがいちばんたいせつなこと。

 信仰せよ!、信じよ!、帰依せよ!、などとはいわず、自分のこころを見つめ
 目覚めとともに生きなさいと、静かに熱く語り続けています。

 それらが語り続けることは根源的にどの宗教ともつながっているもの。
 文明宗教はどこで、そういうこころを忘れてしまったんでしょうね。

 自分のこころや周囲を、意識して眺めていきてゆく。つねに、感謝とともに、祈りとともにね。
  私は、地球や宇宙といっしょに、生きていこうと思っています。



 今回の会議に足りなかったもの、

 それは、宗教という壁を超えてひとつになろうという勇気。

 そして、和合を求める気概です。


 強烈に人々の心を結びつけてしまえる爆発力。

 それが、ほんとうに必要なのだとおもいます。

 私にとっては、それが祭りであり、音楽であり、踊りであり、祈りであり、セレモニーであり、瞑想であります。
 これは、喜納昌吉からのうけうり(笑)。


 今回、国連が試みたことは本当にすばらしいこと。次は、そのスピリットを束ねていく作業が必要なのでしょう。
 それは、次の課題であり、早急に精神指導者たちが取り組むべき、今の世界にとって本当に必要なこと。


 これまでの日記とのあまりのギャップに、驚いている方がたくさんいると思います。
 でも、ここで書いているすべてが私です。いままで、あえて出してこなかった部分も、これからは書いていこうと思っています。

 いろんな感情があって、喜びも悲しみも怒りも嫉妬も苦悩も、すべてが私のこころから生まれているものだから。
 ここでは、私が個人的に感じたことを書いています。生意気に感じる方もいるかも知れませんが、お許し下さい。


 この一週間の日記を、ここ数日でまとめたいと思っています。
 掲示板で更新報告を随時行います。


 読んでくれて、ありがとう。
 あなたが、今日も一日しあわせでいられますように。愛を込めて。

                                はるななおこ


 < 過去  INDEX  未来 >


はる☆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加