こころの大地に種をまこう 春名尚子の言霊日記

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2002年04月26日(金) 久々の恐怖体験

 
  あるお寺に行くことになっていたのよ。

  ちょっとした用事で。


  約束の時間は6時。目的地の駅に5時40に到着した。

  そこから徒歩で約12分、タクシーで3分といわれているところ。

  行ったことのないところだしタクシーに乗ろうということになった。


  タクシーの運転手さんに、もらっていた地図を見せて「ココに行って下さい」。

  走り出すと、その人地図を片手にぶつぶつ言っている。

  この人、ちょっとおかしいなあ。

  この人、ちょっと恐いなあ。


         と思いながら、すでに10分以上が経過している。


  「あのー、もしかして、道わからないんですか?。」と私。

  「いや、あの、こっちかなあ?。」と運転手。

    恐いっていうのは、変なことを言ったらキレるんじゃないかっていう、
    都会のテンパってるサラリーマン風だったのよ。
       ↑サラリーマンの方ごめんなさい。)

   と、しているうちに15分経過。



  ほんとうに恐かったのはね、運転手のことじゃない。

  電車に乗っているとき、考えていたんだ。

  「よく、霊関係のテレビとかで、邪魔されていけないっていうのあるなあ。

    本当にそうなったりして。」
 
  タクシーに乗っている間中、「これってそれ?。」とかそのことを考えてしまってさ・・・。
 
  ちょっと、お祓い関係のことで行ったものだったから。。。。。

 

  胸はどきどきするは、恐くなってくるわ。

  同行の人も同じことを考えていたようで、車の中の雰囲気悪くなってくるしね。

  子供も、なんかへんな感じしているし。

  ポケットの中で、クリスタルを握りながら汗をかいていた。


  約束の時間も超えちゃいそうだし、いろんな意味で恐くなって、私キレました。


  「地図かして下さい。駅まで戻って!。 はい、次の角右、つきあたり左。はいそこ右に入って。」

  で?。駅から2分で目的地に到着。

  「ワンメーター分しか払いません。当たり前でしょ?。」で、降りました。


 お寺にはいると、スッキリしてね。いろんな意味ですごくほっとした。


  で、そこでの用事が終わって、宿泊先のホテルのロビーに足を踏み入れた。
 
  すると、喜納昌吉の歌声が聴こえている。

  「すべての人の心に花を」を三線で弾いているのが流れていた。


  「なんだ、これ?。アルバムにこんなバージョンのなかったぞ?。しかも、ライブやん。」


  なんだろうと、不思議に思ってフロントで聞いてみた。

  「いや、普段はこういうのは流していないんですけど・・・。
   バーから聴こえて来るんでしょうか。」

  ???。私を歓迎しているのか?。ワシントンホテル?。

  バーに行ってきいてみた。
  「いえ、申し訳ありません、普段は流していないんですが。
  もしかすると、空調の関係で部屋のテレビの音が流れてきているのかも知れません。」


  「なんだろうね?。どういうことだろう・・・」

   と、友達と首を傾げながら、エレベーターに乗り込もうとしたその時、



  「お客様」

               と、バーの従業員が追いかけてきた。



           ・・・なんだろう?・・・・


  「あの、お客様。そのカバンから流れているようなんですが・・・・・。」



                げげげ・・。


   そうでした。私のリュックから、その歌は流れていたのでした。

  キャー。
 
  あまりの恥ずかしさに、エレベーターに急いで乗ってしまいました。


  先日新潟に行ったときの街頭ライブの音を、テープレコーダーでとっていたの。

 それを、今回の取材で上から消して使おうと思って準備していたんだよ。

 でもさ、私お寺を出たときから、ずっとリュックを背負っていたしさ。

 カバンを開けていないんだから、流れるはずないんだけど・・・・。


 うーむ。なんだったんだろう。

 けれど、その大恥経験で、その日のちょっとおもーーーい空気はいっぺんに吹き飛んでいった。


  ありがとう、昌吉さん。


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