今日、バタバタ働いてた時にお客さんがやたらと入口のところを見ているのに気付きました。
自動ドアの外、私達の死角です。
何があるのか非常に気になっていたのですが、忙しくて確認する暇がありませんでした。
と、そんな折。

あるお客さんが入って来るなり、
「ねえ、入口のところで寝てる人がいるんだけど」

私らビックリ。
「ね、寝てる人がいるんですか！？」
「うん、寝てるっていうか横になってニヤニヤ笑いかけてくるんだよね。
　あれ大丈夫なの？よかったら僕、注意して来ようか？」

教えてくれたお客さんはとても親切な方で、
その時間は社員MGR含め女しかいなかったのでそう申し出てくれたのかもしれません。
ですがお客さんに迷惑をかけるわけにも行きませんので
そこは丁重にお断りし、社員さんが注意しに外に出て行きました。

暫く経って戻ってきた社員さん。
その間も結構バタバタしてたのでどうなったのか聞けなかったんですが、
ふと並んでいるお客さんを確認しようとした時に妙なおじさん（おじいさんかも）を発見。
どうやらこの人がさっき入口で寝てた人だな、と何となく察したのですが
その人は並んでいるお客さんを掻き分け、一直線に社員さんのところへ。
そして忙しく働く社員さんに向かって一言。

「なぁ、いくら出せばいいの？」

…意味不明。
社員さんもびっくりして
「それは、どういう意味でしょうか？」
と聞き返しました。当然ですな。
するとその人は突然ポケットから万札数枚を取り出し
「だから！いくら払えばそこに居ていいのかって聞いてるんだよ！！
　金払えばいいんだろ！？金が欲しいんだろ！？あるんだよ金は！ほら！」
とカウンターで喚き始めました。

さすがに他のお客さんの迷惑というか私達にとっても営業妨害以外の何ものでもないので
社員さんが外まで引っ張り出して話し合い。というか言い合い。
その後お客さんがひいた後も10分くらい喚いてましたが
最後は何とか説得に成功したようで、しぶしぶ帰って行きました。

社員さん曰く、酔っ払いだったとのことですが時間は真昼間。
しかもあんなにお金持ってて何でマトモに商品買って客席で食べるとか
（客席で寝られるとそれはそれで困りますが）
どこかに泊まるとかしないんでしょうか。
何か酔っ払いとかそういう以前にやばいと言うか。
一体何だったんでしょう、あのおじさんは…

それにもびっくりだったんですけど、
何よりも社員さんの度胸と言うか肝の太さにびっくりです。
あの見事な追い払いっぷりには惚れました。
普段はとてもおっとりとした人なんですが、いざという時に頼りになる人です。
前の社員さんとは大違い。

華子 ｜MAIL

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