気分刊日記

2006年08月14日(月) 夏休みの日記(1)

昨夜の話しなんですが、満を持して液晶TV27インチ、VHS/DVD/HDDデッキ合わせて18万程の買い物をして参りました。「金持ちだねぇ〜」とか言われますが、DVDとか扱うような仕事してながら、ずっと部屋のTVは14インチのビデオ端子無しでしたので・・・。

そのスペースを確保するため激古のMacとその周辺機器および無駄に有るコードを捨てるためここ2日は汗だくです。でもさっぱり事が進みません。

そんなこんなで、夕方近所の映画館で『ゲド戦記』を観てきました。その後、友人から連絡が入り府中のシネコンで『M:i:III』観てきました。正確には友人達は「ハチミツとクローバー」観ていたんですけどね。

 『ゲド戦記』:えっとですね、私がは幸か不幸か「ゲド戦記」を原作で読んでいるんですよ。ただ、ゲドが主人公の3巻まで。文庫じゃなくて版画の画が印象的な普通の書籍。で、それっぽい内容も多々有るし、でも後の3巻読んでないからはっきりしたことも言えないのですが、多分初めて見る人には世界観がかなり掴みにくい話しです。

って言うか、ナンも知らない人はこの映画観て理解して帰っているのだろうか?根本的に世界観の説明が抜けているために、登場人物達に降り掛かる出来事のつながりが見えてこないので、印象的なシーンばかり目について、物語の理解が断片的になってしまうんじゃないかなぁ。特に、その印象的なシーンがこれまでの宮崎駿映画のいくつかのシーンをイメージさせるのでなおさら「ゲド戦記」自体の物語を理解して帰っている人は少ないと思う。

まず、始めに理解しなきゃ行けないのは、この世界での魔法の位置づけ、この世界の魔法の理。基本的に錬金術や魔法って言うのはある理を理解した上で使用されます。その理とは精霊の言語だったり、思念的な力の流れだったり、科学的なものだったりするのだけれど、理をどれだけ多く知っていて理解しているかが魔法使いの力量で、そしてそれを利用して自然の力を借りてある種の現象を起した結果が“ホイミ”だったりします。

で、この映画の魔法の理は「真名=真実の名」です。この世界では石や風、光などあらゆるものに真名があり、それを知ることで様々な力を借りて魔法を発生させます。たしか「ゲド戦記」第一巻の始め、ゲドが魔法を学び始める過程ででこの理に関してかなりしっかりと説明されます。

これを理解した上で、人も一人一人に真実の名が有ると言うことがわかり、ハイタカがゲドと呼ばれるシーンが有り、アレンがクモに真実の名を知られてしまったために操られたりと言う流れが有るんです。

私の記憶の限りでは、この映画では、この辺の説明がいっさい無かったと思うんですがどうでしょう?これに限らず、アレンの“影”がいきなり出て来たり。実は象徴的な鷹が舞うシーンがけっこう有ったり・・・。説明が無い上に何巻にも渡る原作の色んな要素を切り貼りしているのでなおさら複雑になっているんですよ本当は。なのにみんな、この映画の中だけで「ゲド戦記」って何だったかわかって帰っているんですか?

もう一度言うけど、このヒットは、皆がジブリブランドにつられて劇場に足を運んでいる結果。みている間もこれまでの宮崎駿作品っぽいシーンが多分にあるので、安心してしまい良い作品を観た気になってしまうんだと思う。でも、どのように感動したか、何処が良かったかって言う感想をあまり聞かないのは、この映画自体が不完全なもので、全体の印象が残らないからではないだろうか?

さて、声優についてちょっとだけ感想を言うと、結構耳にする手嶌葵は別に気にならなかった。岡田君もどうでも良かった。ま、別に無理して声優以外の人を使わなくてもいいんじゃ無いかと思う程度の映画なので、逆に本業の声優を使えばもう少し何とかなったのでは?と思うのも無理は無いと思う。でも、根本的に脚本と演出がダメだったんだと思うよ。

今後、駿がまだ何作か作品を作ることが有ったら、この作品はジブリのラインナップから無かったことになってしまうかもしれない。でも、鈴木はジズニー(ジブリをディズニーにしようとする野望)を駿一代で終わらせたくなかったんだろうなぁ・・・

P.S.ネタバレが絡むので細かいことは言わないけど、個人的な感想として、この映画のディティールは「おざなりダンジョン」に似てるなぁ。


 『M:i:III』imdb:ま、こんなものでしょハリウッド映画って。って言うか大金かけて作るならこの程度のものは作んなきゃいけないんですよ、本当は。なので、トムの人格や信仰は別としてプロデュース能力は確かなこと、J・J・エイブラハムの商業監督・脚本家としての才能は確かなことが証明されました。

あとは、出演者に言及すると、P・S・ホフマンカッコいいっすね、最後はあっさりでしたが今年の暮れの「カポーティ」が楽しみです。ミシェル・モナハンはヒロインと言うには・・・。と言うことで裏ヒロインのマギー・Qは綺麗でしたよ。その程度の先品です。


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