****** Diary ******

音楽話とはだいぶ無関係な普通の日記だったり…!?
ワケわからない固有名詞や文が出てきても気にしない。気にしない。
毎日読んでいれば、その内わかるはず。はず。


2003年01月01日(水) リアルタイムの恐ろしさ。

おはよう2003年、今年もROCKな一年になることを期待してるよ。(去年の日記と同じ冒頭だ…/笑)
じゃ、お決まりの台詞いきましょかぁ〜。
「昨年はいっぱいいっぱいお世話になりました。本当に有難うございました!
私は幸せいっぱいです。皆と仲良く出来た事を嬉しく思います!今年も宜しくお願い致します♪」
って、まったくここまで去年と同じ文…いやいや、コレやらないと年越せないから良いの♪
この日記を書いている時点では、まだちょっと早いけど、あけましておめでとうございます。

去年の今ごろは何してただろーと思い返すと、忘年会でぶっ倒れる程(?)盛り上がって、大晦日はバイトして
正月は忘年会で某人に頂いたプログレの本を読んでたんだよなー。
「UKプログレッシブロックの70年代」という本。内容に驚き過ぎて「え〜?」とか言いながら読んでた(笑)
正月からFLOYD聴きながら、そんな本を見てるなんて…。うわぁ暗い子だ。
仲間の皆はハードロック・カフェのカウントダウンに行ってたのですが、私はお金なくて行けなかったのです。
今年もハードロック・カフェでカウントダウンしようよって誘われたけど、今度は体力がないので断念。
思えば何だかこの一年で老いた気がしてならないわ。
だって、ホラ。鏡を見て、鏡を…。明らかに何か「落ちた」感じー。
たまたま見た鏡が100円均一のヨレ鏡だから駄目なのかなぁと、ANNA SUIの鏡で改めて確認したけど
もう全然駄目ね(苦笑)一年前はもっと「きゃぴきゃぴ♪」してたんだけどなぁぁぁー。
そりゃアタシって1983年生まれだもんね。2003年ったら、もう20年も使ってるんだからボロ出てくるわね。
あ〜ヤダヤダ。自分が二十歳だなんて信じられなーい!と、最近思います。


一昨年の今ごろは何をしてたんだか、覚えてないので良いとして。今日はリアルタイムの恐ろしさについて考えた。
その前の年の今ごろね。1999年の年末の話よ。当時の私、高校1年生。
美容院で髪をバッサリ切ってもらった日だったと思う。夕方、ウドー音楽事務所から電話がかかってきた。
イチノセさんだ。電話の内容は、BUCKCHERRYのバックステージご招待の当選の電話だった。
「PRTで応募して下さったSさんですよね?おめでとうございます。BUCKCHERRYのバックステージに当選しました」
って、イキナリの電話だったから、もうビックリだぁよ。「えっ??ホントーですか??わ〜っ有難うございます!!」
って大喜びで返事。嬉しすぎて友達に速攻電話。部屋でジャンプしながら「当たった〜〜!!」って興奮してました。
BC大大大好きっ子だったんだよねー。ホントに。中学生の頃にラジオでかかってさ、デビュー前なのに惚れちゃって。
それからずっとずっとLit Up聴きまくってた。私がLit Upを初めて聴いた日は確か高校の推薦入試の合格発表の日で
ギリギリのトコで合格してて、私は、私の通う中学で一番最初に高校が決定した生徒でした。人生バラ色でした。
なんつーか物凄い優越感持ってましたね。皆、お受験モード真っ最中だったので表には絶対に出さなかったけど。
それに誰も遊び相手が居なかった。だって中学で誰一人として第一希望に合格してる人が居なかったんだもん。
だから黙々とROCKの事ばかり考えてたなぁ。受験中だからラジカセしか友達居ないってくらいの勢いだったし。
高校に入るまで、ディスクユニオンの存在を知らなかったので、中学生の時は地元のBOOK OFFか
タワレコとかでしかCDを手に入れる事が出来なかったけれど、知識がないので初心者にはそれでも充分なくらい。
休日になると、CD屋に出かけては棚に並ぶCDを見ていた(お金がないので買えない/笑)
たまにお小遣いが入ると、お店に飛んで行ってCDを買った。毎月1枚買えるか買えないかの瀬戸際でした。
あの頃は絶対に欲しい1枚しか買えなかったので、本当に好きなアルバムだけを買っていた。
少しずつ増えていくCDコレクションにワクワクしながら。1枚買っては何かしら感動してたなぁ。
そんな中で集めたCDだから、当時はどれも、それはそれは大切に聴いてて、宝物だった。

話をBCに戻して。BCのアルバムは高校に入ってから発売された。
私は、新宿で迷子になった記念にタワレコで買ったのを覚えている。
今でこそ新宿は学校がある所だし、慣れたけれど、高校1年生の頃は一人で新宿を歩くのは勇気が必要だった。
でもどうしても「新宿レコード」に行きたくて、ウロウロしてたんだけど見つからなくて
結局、南口のいつものタワレコに行ったんだよなー。ポイントが貯まってたんで、それでBCの1stを買った。
その日から、殆ど毎日、一年間は通学のBGMはBCだった。今から考えると、良くも飽きずに聴きつづけたもんだ。
やっぱ相当好きだったんだなぁ…「だった」んだよね…。今はそれ程、好きではないようです。
今、そこまで好きになれるバンドって居ないのよ。多分、年取って感受性もヘッタくれも無くなったんでしょう。
当時の私は、ホントにBC好きで、もう体の一部みたいに毎日聴かないといけなかったの。
あんなにのめり込んだバンドって、後にも先にもBCしか居ないよってくらい。
BON JOVIだってそりゃ好きだよ。だけどBCは、それとは種類の違う「好き」な感じ。
BCに関しては本能で動いてたなぁ。あれは、もう理性ゼロです。三食BC付きじゃないとやってけない(笑)
朝、玄関を出た所でウォークマンをセットして、Lit Upを聴きながら自転車で駅まで行くの。
駅に行く途中でCrushedが始まるじゃん。あれで「急がなきゃ!!」って自転車頑張ってこぐでしょ。
電車に乗ると、今度は途中の駅でめちゃくちゃ人が入ってくる駅があるのよ。
そこで必ずDirty Mindが始まる。そうすると「満員電車なんかに負けるもんか!」って踏ん張るの。
For The Moviesで車内もちょっと落ちついてきた感じ、それからずっとボーナストラックまで電車に乗って、
学校のある駅に着くと、今度は遅刻しないように走らなくてはならない。
そこでまた、一曲目のLit Upがかかってきて、軽快な足取りで学校までバンバン走って行った…。
私の時計代わりでもある1st。あの曲の時にあそこに居ないと遅刻するな〜
ってのがわかるくらい毎日規則正しく聞いてたのです。
これもね、本当はバスで行くような距離で、他の生徒はバス通学なんだけど、私は根性で学校まで
4.5Kmの道のりを歩いて(時には走って)行った。バス代を親からパクってCD代に回してたのよ。
だからCDをいっぱい買えて、ライブにも行きまくった。今じゃそれは凄い良い財産になってる。
おかげで病気がちだった体も強くなったし。BCのおかげでパワフルな高校生活を送ってました。
1日に3〜4回はアルバムを聴いていたので、CDは結構キズだらけ。
ここまで好きならバックステージくらい当たっても良いだろうと、ハガキを出したら見事に当選。

それで記念すべき2000年の1月1日。
正月からROCKコンサートかぃ?!と両親に笑われた。「バックチェリー」とバンド名を言うと
「なんか汚そうなバンドだねぇ」と冷ややかな笑いを返された記憶があるけれど。
そんな事はどうでも良いのだ。バックステージに潜入できるってだけで有頂天。
バックステージでの事は今まで散々言ったので、ここでは省略するけど(笑)、そこで会ったファンとは
今でも本当に仲良しなの。私、それまでコンサートに一緒に行く友達が居なかったの。
だって誰も洋楽ROCKなんて聴いてなかったし、ちょっとお嬢様が通うような女子校だったから尚更ね。
私は学校でめちゃくちゃ浮いてた。いつも楽しそうにROCKの話をしてるから、オタクだって思われただろう。
別にイジメられたり軽蔑されたりする事は全くなかったし、友達も居たけれど
音楽を分かち合える友人が居なかった。だからコンサートは一人で行っていた。
聴く音楽がメタル寄りなモノだから、コンサートは男ばっかで年齢も高め。
女の子の私はコンサート会場に居ても一人で浮いてた。学校じゃ浮いてても友達は居たが
会場では浮いてても友達は居ないので、とても寂しかった。それでもコンサートには行きたくて
BCも一人で行った。でも、BCの時は違った。
行きは一人で会場まで行ったけど、帰りは友達が3人も出来た!!途中の駅まで一緒に帰った。凄く楽しかった。
その友達は皆、私よりも年上で、お姉さんだったけど、とても優しくしてくれた。
お互い、住んでる所も全くバラバラだったけど、バックステージに当選して集まったの。
ひとりはHM王座決定戦で選ばれた1名、私を含む後の3人はPRTの応募でMASAによって選ばれた。
バックステージでメンバーと話す前に当選者は受け付けみたいな所に集められて、そこで皆に出会ったのです。
Oさんは細身の綺麗で親切なお姉さんで、Cさんは赤髪で見た目ちょっと怖いけど中身は優しい系(笑)なお姉さん。
Mさんは背が高くて、話が面白い人お姉さんでした。3人に年齢を聞かれて「16です」って答えたら
「えぇ〜」と言われてしまいました。「わー、高校生だ、高校生!」と驚かれました。
Oさんは社会人で、Cさんは専門学校生、でもMさんは高校生だと知って、仲間だと思ってホっとしました。
会場を見渡しても私のような女子高生は殆ど居なくて、友達なんて出来るモンじゃないと思ってたから
一人でオドオドしながら居たのよね。そしたら、バックステージの当選者の皆と仲良くなって
写真を撮ったので、後で交換しようと住所も教え合った。
だいたい、普通だったら、こういうトコで知り合っても後で付き合いがあるなんて事は少ないけど
私達は違った。写真も送り合って、その後も連絡を取り合って、今度はNEW AMERICAN SHAMEのライブに行こうと
いう話になった。その前にCさんがハードロックカフェの食事券を手に入れたので皆で食べに行ったりと
4人で仲良く付き合っていた。私は初めての音楽話が出来る友達だったので、皆で会うのを凄く楽しみにしていた。
今でも皆で遊ぶ。あれから色々な所で音楽友達が出来たけど、最初に知り合った3人はやっぱ特別みたい。
BCによって導かれた友情なのよね。だからこのバンドと当ててくれたMASAには凄く感謝してる!!
あの時、バックステージに行ってなかったら、私の人生は全然違ってたと思う。
本当に全然。きっとラジオに投稿もしてなかったし、HPも持たなかっただろうし、
もしかしたら音楽なんてもう聴いてないかもしれない。皆に出会えなかったなんて、考えるだけで恐ろしいよ。
そういう事もあってか、BCは特に好きなんだ。
でも愛は長続きしなかった…。2ndは1stほど好きになれなかったの。そしたらJBが抜けて、2度目の来日。
あのライブは4人で行って楽しかったけど、その後にヨギとかも抜けちゃって、最終的には解散。
一気に熱が冷めちゃって、あんなに聴いてた1stも聴かなくなってしまった。
BC命ー!だった私も高校を卒業して、少し大人しくなった(というか老いた)
高校生の頃はライブで大暴れしていたのに、今では隅っこで割と地味に見ているヤツになってしまった。
暴れる力はあるけれど、明日の事を考えると〜って動けない(まだ筋肉痛が翌日来るだけ救いかな)
高校1年生の頃に比べたら、クラスメイトも言ってたけど「随分落ちついた」みたいです。

で、なんでイキナリBCの話を今更してたかと言うと。
先週のPRTで「2002年重大ニュース」をやっていて、5位くらいに「BC解散」というニュースがランクされてた。
そこで本当に久々にBCの歌を聴いた。なんか1年ぶりくらいな勢いで。
聴いてたら、何だろう。当時の思い出が蘇ってきちゃって、懐かしくてクスクス笑ってた。
あんな事もあったな。こんな事もあったな…。ってまるで卒業式の歌みたいに。
走馬灯のように思い出が…って台詞が似合う。どんな試練を乗り越えてる時も、くーだらない事をやってる時も
絶対にBCを聴いてたから、すべての思い出が掘り返されてきたみたいな感覚。
その時、初めて気付いたんだ。「リアルタイムで音楽を聴く」ってこういう事なんだなって。
私の好きなバンドってだいたい私が生まれる前にデビューして活躍してるのよ。
だから、いくら新譜を今の時代に発表してくれても、なんかしっくり来ないっていうか…なんだろう。
何と表現すれば良いかわかんないけど、過去の名曲の方が好きだったりして
新譜出されても「良い曲ね」くらいで終わってしまうの。そういうバンドはあんまり、
一緒に遅刻しそうになって走ったり、課題が終わらなくて泣いてくれたりしないんだよ。(何それ)
歳が離れすぎてて「自分と一緒に成長してくれてる」感じがしないんだ。
私が生まれた時には既にスーパー・バンドだった人達だから、凄い曲が書けるのは当たり前の事だと
何だか勝手に自分の頭の中で整理してるの。だから後追いバンドは親近感が薄いのかな。
その点、BCみたいに私が「人生バラ色ー!」って時に、ばっこーーん!!って感じでデビューしたバンドは
音楽うんぬんの前にすんなりと、無条件で受け入れられて好きになってハマって行けるんだよね。
こういうのを本当のリアルタイムって言うんじゃないかなぁと身を持って実感。思い出と歌がセットになってるの。
ゆえにリアルタイムって過ぎると凄く寂しいし、思い出すと相当恐ろしい(?)ね。

先日、Oさんに会った時に「初めて会った時のSちゃんは高校生〜〜って感じだったのに、今じゃもうお姉さんね」
と言われてしまい「えっ、それは老けたって事??」と聞き返すと「ははは、でもまだまだ高校生でもイケルよ」
って言ってくれたけど(笑)そういえばOさんは初めて会った時と大して変わらないんだけど…
私なんてあれから背も少し伸びて、Oさんの身長を越してしまったし。
Cさんも今も昔もあんな感じだし。でもMさんはちょっと変わったかなぁ。うん。
やっぱり私は2000年の正月から2003年の正月を比べると、変わってしまったみたいね。
鏡だってそう言ってるし。BCを聴いた時の気持ちもなんか昔とは違うし。
時は確実に流れてるんだなぁ。


ってな事を書いてたら0時になっちまった。
明日の準備何もしとらん。また青春18きっぷで愛知のおばあちゃんの家に行ってきます。
3日には帰ってこられると思う。編物なんかしながら、鈍行でゆっくり行きたいと思います。
2003年も良いお年を!


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