2005年01月16日(日) : 楽しみ方

Web小説を書く人間にとっての楽しみは、大雑把に二つあるように思います。
一つは、そのもの「書く」楽しみ。
これはもう、自分で物語を紡いでいく楽しみ。登場人物を次はどんな目に遭わせてやろうか(それはあんたの思考です)、どんな展開にしていこうか、クライマックスをどう盛り上げようか、ちょっと小ネタを入れてみようか。
勿論、どう書いていくか、の苦労はありますが、書いてるときはそれも一種の喜びです。(時々、後で全部書き直したくなる衝動に駆られることもあります)
書くために書く。書きたいから書く。そりゃもうシンプルに。

で、もういっちょは「読んでもらう」楽しみ。
自分が書いた物語に、誰かが一喜一憂してくれる。面白がってくれる。この楽しみが書く楽しみと大きく決定的に違うのは、書くのは一人でも出来るが、読んでもらうのは一人では出来ないということ。また、読んでもらってるかどうか、分かりづらいというのもあります。
そして、これは感想が無いと、「つまんないのかな……」などと落ち込むことにもなる、諸刃の剣。
こっちは副次的な楽しみになると思います。

危険なのは、副次的な楽しみが主体になること。勿論、大勢の人に読んでもらうに越したことはありません。でも、それが目的になってしまうと、書く楽しみを見失ってしまうことになりかねない。

ふっと時々思う、自戒。
「ここが書きたかったんだよ!」
の思いで、迸る稚拙な文章を見返して(苦笑)。









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