2004年09月19日(日) :
脳内会議
愚か極まりないことですが、不意に思いついて、「自作キャラの中で、一番薄倖の人は誰だろう」と、脳内で会議を行ってみました。 すると、意外に薄倖の人っていないんですね。 生まれてすぐに放逐された奴とか、生まれてすぐに母親に殺されそうになった奴とか、結婚してすぐに夫を殺されて仇の愛人にされた女性とか、前者二人はともかくとして、とても大事に温め(すぎ)ている『フィルキス英雄志』は、基本的に戦記ものですので、戦争にまつわる悲劇、は少なくないんですよね。だもんで、あんまり誰も薄倖って感じがしないです。言い出したら、誰も彼もが薄倖になってしまう。 前者二人も、「でも俺は、宮廷で暮らすよりも、絶対に幸せだったと思うなあ」とか「別に今更、どうでもいい」とか、特に自分が不幸だったとは思ってない様子でした。
『華京』は論外です。だってあれは、他人がなんと言おうと、フツーの人たちの、ちょっとしたどたばた劇ですから。
翻って、暗い過去、と切っても切り離せない『Shadow Saga』です。 レオンハルトは、「すべては自分自身が招いたことで、それを不幸だなどと言うのは、思い上がりもはなはだしい」と、突き放したもんでした。 じゃあカインはというと。本人は「覚えてないんだから、そんなこと知るか」と言ってましたが、作者としては、どう考えても「……カインが一番、薄倖だなあ。悲劇のヒロインだもんなあ」と結論付けざるを得ませんでした。 当人はそんな結論に、大変迷惑そうでしたが。その薄倖ぶりも、物語の構造上致し方ないものなので!
ということで、第一回脳内会議終了です。 第二回もあるのかよ! との突っ込みは、自分でしておきます。
んなこんなで、カイン受難編その一、『Shadow Saga』Chapter-3「滅びぬ夜の夢」が開始しました。
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