2002年09月20日(金) :
羨望
モノカキにとって、他人を羨むことはプラスかマイナスか。 それが創作熱の燃料になるのなら、プラスでしょう。 というのも、私は主に、絵の方面ですぐに他人が羨ましくなってしまうので……。 本当に同じ道具を使ってるのか、とか(苦笑)。 自分で頭の中に描いていたイメージ通りの表現が出来ることなんて、本当に稀。そういう時のイメージというのは、他の方が描いた絵の表現が、どっか頭の片隅にあったりして、そう描ける人が羨ましいと思ったりするわけです。
一方、文章。 何ていうのかな、その「言葉」に豊穣なイメージを込められる人を、私は羨ましいと思います。 情景が想像できるような。 活気のある街の風景。行きかう人々。大気が感じられそうな自然の光景。 文字で表された、そこに「生きている」世界。 工夫された言い回し。 適度な行間(視覚的、じゃなくて、読み手に想像させる意味での行間)。
ただそこで、羨んでばかりだと後退。 もっと面白い話を書く、もっと表現力の高い絵を描く、それに昇華出来ないと。 他人のいい作品は、見て楽しい、読んで楽しい、そしていい刺激。
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