ミスティック・リバー - 2004年01月14日(水) 監督がクリント・イーストウッドの上に、「もう1つのスタンド・バイ・ミー」というキャッチコピーにひかれ、見に行って参りました! そんな私の感想は・・・ 「誰でも自分が一番可愛い」 「やっぱり女は恐い」 「オチがああだとリアルだなぁ・・」 この3つでしょうか。簡単に凝縮すると。(苦笑) 取りあえず想像していた物とは全然違いました。(^_^;) それなりに切なくはあったけれど、オチによって切ないというよりも、人間の恐さを感じましたね。綺麗ごとでは済まない・・っていう感じの。 簡単なストーリーとしては、 少年の頃に仲良しだった3人が、内1人の誘拐監禁事件によってそれぞれ道が別れて行き、再会した時には 1人は、娘を何者かに殺されてしまう被害者として・・・ 1人は、その事件を担当する刑事として・・・ 1人は、その事件の容疑者として・・・ 運命の歯車が回りはじめるのですが、結構最初に伏線が張ってあって犯人の謎解きとしては、「ああ多分この人たちかな・・」って言うのが分かったんで、私としては後はどのように友情が動いて行くのかがポイントだったんですが、なんとも言えないオチで終わりました。 ここからはちょっとネタバレなんで映画見る予定の人は読まないよーに!(笑) 犯人に間違われたまま結局殺されてしまった彼の誤解される元になった「トラウマ」が表現不足で、なんともいえなかった。 刑事も、自分の奥さん戻ってきたらさっさっと車に笑顔で乗り込んで行くし、復讐しちゃったお父さんは(実際には間違った相手をやっちゃったんだけれど)結局、自分が行った因果が自分の子供にかえってきちゃってるし・・。 一番すげー!!と思ったのは、その奥さんかなー。 旦那が間違った相手に復讐しちゃって、しかもそれが自分の従姉妹の旦那だっていうのに、「貴方は悪く無い。家族を守る為に行ったことに間違いがあるハズがない!」と、残された他の娘達を盾にいわば「脅しか!!??」と思うくらい開き直り、旦那に囁く。悪魔の囁きのようだった。 この生活を壊す気は毛頭ない!!という彼女の決心が、あまりにもストレートで逆にあそこまで言われると「あっぱれ!」とさえ思う。 自分達が悪いのではない。 自分の旦那を信じきれず、犯人だと思い込み、よりによって殺された娘の父親に相談したお前(犯人と誤解されたDAVIDの奥さん)が悪いのだ!と、言ってのけるあたりに凄く、リアルさを感じた。 ある意味「幸せ」ってそういうものかもしれないな・・。と思える。 一番信じなきゃいけない人を信じられなかった・・・ DAVIDの奥さんの不幸はそこから始まったと思う。 最後に許せないようなやるせない表情で、妻達が視線を交わすところが凄く恐かった・・・。 ただ父親のやった因果が子に報い・・という流れでいくのなら、DAVIDの息子が知らないうちに復讐してしまう事もあるかもしれない。 死んだ娘のように、知らないうちに自分が殺した男の息子と恋に堕ちていたりしたら・・・。 ラストシーンのDAVIDの息子の顔を見ていてフッとそんな事を思った。 ...
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