与太郎文庫
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2009年09月20日(日) |
露越同舟 〜 此岸から彼岸過迄 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20090920 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20090920 Ex libris Awa Library;《如望忌 20090311 阿波文庫》表紙 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20090930 漂着記念日 〜 The 350th anniversary of landing 〜 切符売場で「おとな一枚ください」(別稿・地獄のお札) お花畑を歩いていくと、舟に乗ろうとする内村副学長に出会った。 「やぁ、なんだってこんな処にいるんだい?」と話しかける。 彼は、照れくさそうに横を向いて「呉越同舟や」とつぶやいた。 小脇に抱えているのは、ドストエフスキーとゴダールらしい。 二人で三途の川を渡ると、有賀牧師が自転車に乗ってあらわれた。 「アリガよ、お前もか」と叫ぶと、彼は自転車のスタンドを立てて、 われわれの舟に乗りこんできた。 タヌキとミヤタがヨットで、何やら笑いながら、通りすぎて行った。 田村くんが、岸辺の岩にもたれ、オンザロック(Tad on the Rock) をスコッチづつ飲んでいる。そこで船頭に「舟を岸へやっとくれ」と声 をかけ「舟もいいが、毎日々々だと退屈だ」(落語・欠伸指南)。 さらに、ゴリと河原が連れだって来たので「地獄の沙汰も金次第」と いうから、船頭のチップをどうするか聞いてみる。みんなが黙りこんだ ので、ゴリがしぶしぶ「ここは、オレが持つ」と云った(ゴリのおゴリ)。 みると、船頭に領収証を書かせているようだ。 船頭が「宛名は“上様”でよろしいか」などと確かめている。 チップの領収書など聞いたことはないが、これで経理が通るのかな。 舟が着いたのは、ロダンの《考える人》などが居ならぶ地獄門だった。 ただし工事中なので、切符売場はなく、門番も居ないようだ。 八人でゾロゾロ入っていくと、内部はシスティナ礼拝堂だった。 なぜか《最後の審判》と《最後の晩餐》が向かいあっている。 与太郎が「審判を受ける前に、腹ごしらえしよう」と提案していると、 竹内くんが山の上から、馬場くんが川の中から泳ぎながら現われた。 「馬場くん、もう身体をきたえる必要はないんちゃうか」とひやかすと、 「いちおう献体の申込みしてるんで、健康でないとあかんのや」という。 なるほど、三献の茶、頼朝の故事など、あわせて三成(*1)だったか。 氷の上を滑ってくるはずの佐々木が、ローラースケートでやってきた。 「街なかは、スケートに限るぜ」と笑っている(同窓会始末)。 これでちょうど南極越冬隊と同じ十一人になった。 与太郎は、断酒したので、ノン・アルコールのドリンクを注文する。 あれれ、内村はビーフ・シチューとワインを注文してるぜ。 有賀は、キシメンを立ち食いしはじめた。 ゴリは、河原にすすめられて、桃と焼芋を両手に持っている。 竹内は、大腸ガンを患ったのに、色つきのカクテルを舐めている。 馬場は、缶ビールを掲げ、お点前の手つきで乾杯している。 願はくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月のころ(西行) http://d.hatena.ne.jp/adlib/20090311 如月の望月 〜 花のもとに生れて死なむ 〜 (20090814-0920-0923)(20111010)
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