与太郎文庫
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2008年03月17日(月)  捨犬物語 〜 A dog has a day 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20080317
 
 スーパーのフェンスに、老犬がつながれていた。
 人なつっこく尻尾をふるので、通りすがりの客が頭をなでていった。
「どうしたんだろうね、飼い主は?」と云いながら通りすぎた。
 
 だれかが(この犬が)朝からつながれていたことに気づいた。
「捨てられたのかもね」「いや、飼い主が死んじゃったのかもよ」
 夕方になって、スーパーが閉店しても、老犬はつながれていた。
 
 真相は(いずれにせよ)まだよく分らない。
 飼い主に異変があって、鎖をつけたまま放たれたのではないか。
 スーパーに着くと、だれかが鎖をつないだのではないか。
 
 買い物客のだれかが、しばらく飼い犬をつないでいると見える。
 犬は、だれかが鎖を解いてくれるだろうと、愛想をふりまいた。
 みんな、頭をなでるだけで、通りすぎていった。
 
 もっと辛口の空想もできる。遠方からやってきた飼い主が、そしらぬ
顔をして、フェンスにつないで立ち去ったのではないか。
 この話は(妻の聞きかじりだが)つぎの三つの物語を想起させた。
 


 ハチ  上野 秀次郎の飼犬 19231110-1216 秋田 東京 19350308 13 /凍死“忠犬ハチ公”
── 神山 征二郎《ハチ公物語 19870801 東急=三井=松竹グループ》
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17858/story.html
 
── 松本 清張《鬼畜 195704‥ 文芸春秋・別冊 19600805 角川文庫 19690228 新潮社》
── 野村 芳太郎《鬼畜 19781007 松竹》緒方 拳/岩下 志麻/小川 真由美
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD18889/story.html
 
── 深沢 七郎《楢山節考 1956-1957 中央公論社 1964 新潮文庫》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19840129
 思考猶予 〜 おりん婆さんは、もうすぐ七十歳 〜

 
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3130744.html
 言葉の裏技 〜 犬にも彼の人生がある 〜
 
(20080318)
 
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