与太郎文庫
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2007年09月27日(木)  ヤンゴンに死す 〜 至近距離の殺人事件 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070927
 
 長井 健司 カメラマン 19570827 愛媛 Burma 20070927 50 /射殺
 
── 映像ジャーナリスト(カメラマン・記者・レポーターの三役をこ
なす)。アジアプレス・インターナショナル所属APF通信社契約記者
──(Wikipedia)
 
── ミャンマー(ビルマ)の最大都市ヤンゴンで反政府デモを取材中
の9月27日、治安部隊の銃撃を受けて死亡したジャーナリスト長井健司
さん(50)のものとみられるビデオカメラを、隊員らが持ち去る様子
などが記録された映像を9日、朝日新聞が入手した。──(朝日新聞)
 
 ◇ 旧暦八月八日 〜 軍事クーデターと反政府デモ 〜
 
0638‥‥ ビルマ紀元(ミャンマーに仏教伝来)元年
(*下記のビルマ暦とヘブライ暦は、247年周期の定型計算による)
 
19880918 Sun 丙子13(旧暦 0808 先負)九紫 Burma 13510602 Hebrew 57490101 
20070918 Tue 乙卯52(旧暦 0808 先負)六白 Burma 13700605 Hebrew 57680105 
 
 ◆ 
 
 三宅 久之は、早稲田大学文学部卒業、毎日新聞特別報道部長を経て、
政治評論家となり、読売新聞社主“ナベツネ”こと渡辺恒雄と親しい。
── 《たかじんのそこまで言って委員会 20071007 西日本放送》
 
 ときに好々爺、ときに瞬間湯沸器と変幻自在なので、各局でひっぱり
だこのコメンテーターだが、勇み足も少なくない。
 たしかな記憶ではないが、つぎの発言は、ジャーナリズムに反する。
 
「たしかに、カメラマンとしての、勇気ある行動には敬意を表するが、
よりによって、混乱の最中に取材するのは、どんなもんかね。外交問題
にも影響を与えるので、いまひとつ自重すべきではないかな」
 
 従軍記者や新聞記者に比し、フリー契約のカメラマンを軽んじるのは、
いわば世間なみである。むしろ、正社員のジャーナリストが座っていて、
危険な現場には、契約カメラマンを派遣する実態を、語るに落ちている。
 
 ◇
 
 あくまで一般論だが、多くのカメラマンは、正義のためよりも、金や
名誉をもとめて戦場に馳せつける。
 勇気ある行動は、なによりも異性を引きつけるのである。
 
 だが、人質になって、法外な身代金を請求されると、世論が沸騰する。
 危険を予測する能力や経験がなければ、物見遊山の野次馬に見えるが、
毎年十数人のジャーナリストが犠牲になっている。
 
 彼らの犠牲によって、いくつかの問題点が浮びあがってくる。
 彼らを殺した集団が、いかなる規律にしたがっているかが判明する。
 多かれ少なかれ、彼らの手の内が、だんだんバレてくる。
 
 こんどのケースでは、日本政府としての外交レベルではなく、警察庁
が刑法の国外犯規定に基づいて司法解剖する方針らしい。
 至近距離から射殺した治安部隊を、殺人容疑で捜査するわけだ。
 
 ◇
 
 実際は、拉致事件のように腰くだけの硬直状態になる可能性もあるが、
遺体が戻ってきたからには、科学的論証のもと、堂々立件すべきである。
 しかるのち、軍事政権の正統性を国際世論に問うチャンスである。
 
 ビルマの軍事政権は、英米が国連で非難決議を求めたところ、中露が
拒否したまま、野ざらしになってしまったのだ。
 中国の周辺には、かならず“諸悪の根源”が残存するかに見える。
 
── いいかげんなカメラマンだったが(略)君がベトナムへ行けとい
えば、喜んで弾丸の中に飛び込んだにちがいない。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19960605
 早くセネカ! 〜 久闊を叙して 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050605
 カメラマン 〜 男の中の男ども 〜
 
(20071010)
 


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