与太郎文庫
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2007年07月10日(火) |
“安進と安晋”の出来心 〜 裏は花色木綿 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070710 「ひろい国」なら欧米か、「こじんまりした国」なら日本しか知らない、 まぬけな自称工作員がいた。いかにも神妙な面持に、みんなダマされた。 その名を“安進”という。もちろん、でまかせの偽名である。 とくに日本は治安がよくて、みんな疑うことを知らないと聞いたので、 とあるテレビ局にもぐりこみ、ひとまずトイレで用を足した。 そこに、一枚の古い写真が落ちていた。 なにげなく眺めていると、入ってきたディレクターに咎められた。 「この女性を知っているのか?」 なんとなくうなずくと、そのままスタジオに連れていかれた。 スパイ養成学校から脱走してきた、などと適当に答えていると、他の 十数人もの写真を見せられた。はじめ外務省では相手にしなかったが、 次期首相となる“安晋”が、国会にまで連れだした。 自称工作員は、見せられた写真の主を、のこらず見たと証言した。 かくてインチキ証言をもとに「拉致被害者リスト」が増えていった。 このうち数人がホンモノとされ、家族8人が連れもどされた。 はじめに彼らの洋服について「裏地が花色木綿だった」と答えたが、 帰国者のひとりが「ボクはちがう」と怒ったため、嘘がバレはじめた。 いくらなんでも、全員おなじ裏地であるはずがない、と思われた。 ついに“安進”は“安晋”や家族会からも追求されることになった。 「どこで見た?」と訊かれ「裏です」「裏のどこだ?」「裏は花色木綿」。 さらに、先輩に教わったとおり「つい、出来心で」と答えた。 (↓) http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070429 バンキシャ! 〜 奇々怪々の真相ドラマ 〜 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19700331 よど号の人々 〜 赤軍派ハイジャック事件 〜 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040517 詩人誕生 〜 曽我姉妹 〜 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20041115 不埒! 〜 横田家の二十七年 〜 http://renk-tokyo.org/modules/news/article.php?storyid=118 安明進氏の蓮池薫氏に対する再反論の会見 http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/dekigokoro.html ↑江戸落語《出来心 〜 裏は花色もめん 〜 》 ↓上方落語 http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug276.htm (20070711)
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