与太郎文庫
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2005年05月06日(金) |
ドット 〜 花街の客たち 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050506 http://www.hatena.ne.jp/adlib/activities http://twitter.com/awalibrary http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20050506 Ex libris Web Library;久保 菜穂子(市子のイメージ) http://www.ne.jp/asahi/betty/boop/rajo8.JPG ── 《絶海の裸女 19580608 新東宝》 ◆ 久直高市 〜 祇園新橋四姉妹 〜 うそかまことか、タクシーの客が「新橋へやってんか」と命じたら、 関東出身の運転手が、まずはガソリンスタンドに向かったそうだ。 京の祇園に新橋という地名があり、東京駅のとなりではない。 むかし女ありけり、祇園新橋に美人四姉妹がいたのである。 まるで谷崎 潤一郎《細雪》の鶴子・幸子・雪子・妙子に対するごとく、 久子・直子・高子・市子が、順々に店を開いたものだ。 与太郎がはじめて知ったのは、次女・直子のお座敷クラブだった。 靴を脱いで階段をのぼり、襖を開けると、ホーム・バーのカウンター が置いてあって、とてもめずらしい雰囲気だった。 「お越しやす、どなたはんのお友だちでっしゃろ」 直子は愛想よく迎えながら、客の品定めをしている。 「○○くんが、おもろい店がある云うとったから、のぞきに来たんや」 「へぇ、そうどすか。おもろい女も居る、云うてはらへんどしたか」 「そやな。しかしこのカウンター、ぐらぐらするで。大丈夫かいな」 「へぇ、もういっぺん大工さん呼ばなあきまへんか、ほっほっほ」 数ヵ月後に、四女の市子が、隣の座敷をぶち抜いて、あたらしい店を 開くと、たちまち客が倍増した。あんまり忙しいので、廊下の隅っこに “ダイドコ”と称する台所バーを付けたした。 あぶれて入りきれない客は、しばしば“ダイドコ”で待たされた。 ここには、三味線をもった男衆(おとこし)が待ちかまえていて、運 のわるい客はむりやり“さのさ”を教えこまれる。 ♪「鬢のほつれは枕のとがよ、それをお前に疑われ、つとめじゃえ、 苦界じゃ、許しゃんせ」をサラッて「お待ちどうさん」と解放される。 http://www15.tok2.com/home/waon/hauta/hauta5.htm ◆ 芋喰う女 〜 市子のおいも 〜 お座敷バー「勝きぬ」は、いつも満席で、つまらない。 あるとき、与太郎がひとりで店に上がると、誰もいないカウンターに 市子が座っていた(しめしめ)。 「なに食べとるンや」「お芋さんにバターつけたらおいしいンどっせ」 「そうか、よしよし」 ようやく二人きりになれると、思った瞬間に、 フスマが開かれて、ドヤドヤと数人が闖入してきた。 「オー、今日はえらい空いとるなー」 そのあと、あっというまに、いつもの満席になってしまった。 会田先生は「あの店は、安いからや」といわれたが、それはちがう。 (Day'20010925) あるとき与太郎は、電話でこう伝えた。 「勘定が払えなくなったよ」「ほんなら毎晩、来ておくれやす」 彼女は、間髪入れずに答えたものだ。まさに天才である。 「すると、ますます払えなくなるよ」 「も一人のお方は、そう言うたら毎晩、来てくれてはります」 「だれや? そんなヤツ」(あとで聞くと、もう一人いたそうだ) あるときNHKのプロデューサーが、市子を連れだしたという。 春宵一刻、円山公園には夜店が立ちならぶ。 射的場だというが、夜陰にまぎれて、手でも握ったにちがいない。 すぐさま、だれかがこういった。 「オマエ、夜道に気ぃつけや」「なんでや?」 「世の中には、動機なき殺人ちゅうもんもあるさかいな」 (↓=市子ママに関するコラムのひとつ) ── 宗内 敦《白い花の咲く頃 〜 演歌つれづれ:第七話 〜》 http://homepage1.nifty.com/muneuchi/enka/ch7.htm ◆ 市子と高子のイタコ節 〜 花街の唄 〜 末娘の市子ひとりで店を仕切れるわけがない。 カウンターの端っこに、ちゃんと“おかぁはん”が座っていて、客を 見張っている。いつも笑っているが、こういう女がいちばん恐いのだ。 ますます忙しいので、三女・高子が手伝いにあらわれた。 そもそも市子は、久保菜穂子のような和風美人だが、高子は西洋風の 目鼻だちで、カテリーナ・ヴァレンテの面影がある。 与太郎の誇張だと思うものは、つぎの画像を見るがよい。 ♀久保 菜穂子 女優 19320924 東京 /籍=忠子 ♀Valente, Caterina 19310114 Europe / http://www.bossa.net/london/001054.html ↑Caterina Valente(新規) ↓(削除) http://www.vividsound.co.jp/img/cd/VSCD9204.gif かくなる上は、市子と高子それぞれにヒイキが分かれる。 ある夜、田中義雄がポケットから手書きの楽譜をとりだした。 これをネタに、作詞作曲までした者がいるという。 「♪ イチコとタカコで イタコぶし」というもので、居あわせた安田 幸世や赤井 弥一郎までもが、声をあわせて歌った。 いま思いだしてもバカバカしいかぎりである。 1967年四月ごろ、その座敷バー「勝きぬ」で、美人姉妹をからかう。 市子がアンディ・ウィリアムズ公演を観に行くので、高子が留守番を、 つまり代理ママをつとめるという。 そこで与太郎が「高子が橋 幸夫を観に行くときは、市子が留守番か」 とからかったのである。 これ以来、高子は与太郎にバカにされたと思いこんだらしい。 19610127 小林 勝彦《潮来笠 19610127 大映京都》主演 196704‥ アンディ・ウィリアムズ初来日(江利 チエミに花を贈る?) 20040726(月)16年振り日本公演
橋 幸夫 歌手 19430503 東京 /〜《潮来笠 19600705 ビクター》籍=幸男 小林 勝彦 俳優 19370115 東京 20050506 68 /〜《潮来笠 19610127 大映》 Williams, Andy 歌手 19271203 America 20120925 84 /異 19281203/19301003〜《ある愛の詩》
◆ 勝きぬ&かつむらの名刺(未完) Ex libris Awa Library;1966‥‥ かつむら Card(幻のロゴ) [f:id:adlib:20130215125633j:image:w640] 花街の父は、知っている者も知らないふりをする。 四姉妹の母は、知る人ぞ知る名妓で、歌集“さのさ”を出版している。 この母と四姉妹は、すべて勝村姓を名乗り、のち高子が改姓した。 まずはじめ、次女・直子のお座敷バーが「クラブ・勝村」と称した。 つぎに四女・市子がお座敷で「バー・勝きぬ」を開いた。あまり流行 るので、廊下に待合室のような“ダイドコ”と称する台所バーを付足す。 やがて長女・久子も、パブ形式の「バー・勝久」を開いた。 三女・高子は、はじめ「かつむら」から、当時流行しはじめたサパー ・クラブ「Dot」を開く。客が「ドッと来るように」名づけたらしい。 ある夜、俳優の小林 勝彦が、なれなれしく高子と語っていた。 他に客が居ないので、やむなく隣に腰をおろすが、話題がない。 「若いですねぇ」「そうですか」 高子も知らんプリしたままだ。 のちに高子は外の店を借りて高級クラブ「マキシム」をオープンした。 以下、つぎの未完草稿につづく。(編集中:冒頭へもどる) 学者酒場 〜 京都大学人品研究所・祇園支店 〜 仁義なき人々 〜 キンコンカンの客たち 〜 孝子バー 〜 クチュクチュの女 〜 演劇酒場 〜 杉さかやの客たち 〜 舶来居酒屋 〜 いそむらの客たち 〜 先斗町の漬物屋 〜 どつきのおタカはん 〜 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20041031 逆立ち芸者 〜 花街入門 〜 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20041031 >> 小林勝彦氏(こばやし・かつひこ=俳優、本名陽一=よういち)6日 午後9時10分、肝細胞がんのため東京都新宿区の病院で死去、68歳。 東京都出身。葬儀・告別式は10日午前11時から東京都新宿区須賀町 14の1、四谷たちばな会館で。喪主は長男公光(きみあき)氏。 高校在学中に劇団結成に参加。「潮来笠」で主演するなど、大映の時 代劇映画の二枚目として人気を獲得。映画「大菩薩峠・完結編」で故 市川雷蔵らと共演したほか、「暴れん坊将軍」「水戸黄門」などテレビ の人気時代劇で脇役を務めた。 米映画「スター・ウォーズ」の吹き替えや、テレビアニメの声優とし ても活躍した。── 《訃報 20050508 共同通信》 <<
小林 勝彦 俳優 19370115 東京 20050506 68 /〜《潮来笠 19610127 大映京都》
── 《小林 勝彦 - 人物詳細。Yahoo!ムービー》 http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=ps&id=116582 ── 《日本タレント名鑑》死後削除 http://dir.yahoo.co.jp/talent/10/m93-1317.html http://www.nikkansports.com/ns/general/personal/2005/pe-050506.html ── 《日本映画データベース》出演録 http://www.jmdb.ne.jp/person/p0181720.htm ┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐ ↓=Non-display><↑=Non-display └┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘ ┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐ ↓=Non-display><↑=Non-display └┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘ (20050507-20060418) http://d.hatena.ne.jp/adlib/19691219 勝きぬ四代 〜 勝村 久子の婦系図 〜 (日付変更)20050506 → 20050507 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050507 秀才三傑 〜 アクセス・カウント 〜 (20100407-0422-0504)(20130215)
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