与太郎文庫
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2004年10月18日(月) |
情報帝国主義 〜 IT三兄弟そろいぶみ 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20041018 ついにヤフーが加わり、IT@野球界の三役そろいぶみが始まった。 この三兄弟は、ブロードバンド市場を奪いあうだけで、本来の哲学を 見失いつつあるのではないか。 彼らの歴史的使命は、市場を割拠することではなく、まして独占する ことでもない。ブロードバンドによって、人類の進歩に貢献することが 課せられているのだ。野球で争うなら、カラオケやゴルフと同じだ。
孫 正義 ソフトバンク社長 19570831 佐賀 /19810903創業1994株式公開 三木谷 浩史 楽天社長 19650311 兵庫 /199702..創業200004..上場 堀江 貴文 ライブドア社長 19721029 福岡 /19960422創業19970701設立
テレビ朝日では、スタッフ3人が3台のパソコンを前向きに並べた。 「誰もが一度も見なかった、とは言わせないヤフーの画面が、これです!」 3台とも Yahoo! でなく、楽天や livedoor も並べるべきではないか。 むかし、テレビが始まったころ、関係者に新聞コンプレックスがあり、 もっともらしい意見を云うのは、新聞記者あがりのキャスターの役割と された。いまなら筑紫哲也や鳥越俊太郎である。 当時のテレビ関係者は、新聞こそジャーナリズムの本流だと考えたが、 最近の実態はちがう。通信社が送りつけるニュースは、新聞よりも先に テレビが報じ、テレビよりパソコンが先に伝えてしまうのだ。 地震があると、人々はNHKテレビに切りかえる。ただし台風などで 停電すると、画面も音も消えてしまう。しかたなしに、むかしながらの トランジスタ・ラジオを引っぱり出す。 最近は、パソコンの掲示板を読むのが、もっとも速い。 ノート・パソコンは、停電後も数時間はバッテリーで駆動できる。 インターネット自体は電話線だから、停電おそるべからず。 ニュース速報は、通信社から新聞社に届くと、ほぼ自動的に編集され、 画面に出るはずだが、いまのところ意外に手間どっている。通信社でも ホームページに速報版を設けているが、なぜか数時間かかってしまう。 そこで威力を発揮するのが、“Yahoo! ニュース”ではなく“Yahoo! ニュース掲示板”なのだ。ここにYahoo! ユーザーたちが待機していて、 すぐさま「いま、地震じゃなかった?」などと書きむのだ。 たちまち他のユーザーが「こっちは何も感じないよ」「来た!」とか 呼応しあって震源地が判明する。つぎつぎに最新メッセージを読むこと ができる。アクセスが殺到するので、書きこみはむずかしくなる。 この現象は、日本シリーズ第一戦で、審判のジャッジをめぐる49分の 中断で、みごとに証明された。アナウンサーも解説者も、しゃべること がなくてお手あげだったが、掲示板だけは百家争鳴だったのである。 ネット社会とは、社会的非常時における情報革命をもたらしたのだ。 商人たちが利益を奪いあう目的で、スタジアムのオーナーとなって、 情報市場に君臨するのは、往年の植民地支配とおなじ発想ではないか。 野球は、アメリカの産業革命が生みだしたスタジアム競技であった。 いまの情報革命が、新しいエンターティンメントを求めるとすれば、 野球やサッカーではないだろう。
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