与太郎文庫
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2004年04月02日(金) |
はてな vs エンピツ |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040402 日々の日記が、誰にどのように読まれているか、という疑問がある。 公開後 505日を迎えた《与太郎文庫》のアクセス概数は累計で 10770、 当初の《去々日々》から《はてなダイアリー》を加算すると総計 30000 とみられる。ただし単純平均で一日60人の読者ということにはならず、 現時点での読者数は「エンピツ」30人、「はてな」90人と推算される。 これら二つのWeb日記は、昨年七月以後まったく同文であるのに、 どうして三倍も違うのかというわけは、つぎのように説明できる。 筆者の友人知人など、プライベート人脈を中心とする「エンピツ」に 対し「はてな」の読者は、あたかもキャンパス・モードのコミュニティ に属している。すなわち不特定の若い人々である。 その人口は、先発の「エンピツ」を追って「はてな」が筆者3万人を 越えたばかりだが、かならずしも両者は競合しない。ムード派と現実派 (理論派)のように分かれているからである。 この数ヶ月に目だった現象では、「はてな」の人口増加が低年齢化に 向かったのは、おそらく春休みに中高生が激増したのかもしれない。 このまま中学生が増えつづけると「現実派>理論派」の傾斜となって、 従来の気風が変化する可能性もある。 (たぶん、このたびの東京への本社移転が、鍵を握るだろう) まったく同文であっても、デザインや機能が異なるので、現時点では どちらも無用とはならない。 日付ごとの独立性が高い「エンピツ」は、総目次や全文検索によって、 タイトルを一覧表示したり、特定のテーマ別に抽出できる。 (URLは表示しやすいが、ハイパーリンクしない) あるいは、コントラストが強くて行間がせまいために、とくに長文を 読むときに窮屈な印象を与える。ある時期に、文字フォントを明朝体に 変えたところ、あまりにも鋭い印象を与えるせいか、アクセス数が激減 したほどである。 これらの欠点を「はてな」が、すべて改善ずみというわけではないが、 むしろ保守的な機能に制御しているのが特徴である。「はてな」の目標 は別のところにある。しかも、いまのところ開発者自身にとっても「?」 マークが立ちふさがっているはずだ。 (つづく)
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