与太郎文庫
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2003年06月20日(金)  平成15年6月吉日

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030620
 
 「クラブQ&A」会員各位
                  横河キューアンドエー株式会社
                        クラブQ&A 事業部
                       事業部長 伊東高広
 
 「『クラブQ&A』サービス内容改定のお知らせ」
 
 謹啓 時下ますますご健勝のほど、お喜び申し上げます。
 
 いつも『クラブQ&A』をご愛顧いただき、ありがとうございます。
 お陰様で会員の皆様から大きな支持を頂戴するところとなり、心より
御礼申し上げます。
 
 さて、ご存知のとおり、現在、『クラブQ&A』は月に何度ご利用い
ただいても、同一料金で運営しております。しかし、毎日、楽しくご利
用のお客様と、いざというときにお使いのお客様との差が日増しに大き
くなってまいりました。
 
 そんな中でも、すべての会員の方に最高のサービスを提供すべく、電
話回線の増設、スタッフの応対能力の向上に日々努力を重ねてまいりま
した。しかし、投資にも限界があり、さらに本当に必要なときにつなが
らない時間帯も増える中、いまのままの形では『クラブQ&A』を継続
していくのが困難な状況となってまいりました。
 
 このような背景を受けて、社内で慎重な議論を重ねた結果、誠に心苦
しいのですが2003年7月1日より下記のようにサービス内容を改定させ
ていただきます。
────────────────────────────────
現行:年中無休、24時間、期間中は利用制限なく何回でもお受けします。
     ↓
改定:年中無休、24時間、1ヶ月あたり2回までご利用いただけます。
────────────────────────────────
 なお、月3回以上ご利用の場合には、追加用チケットをご用意いたし
ます。
 追加チケット:5回分10,000円、10回分18,000円(税別)
 (一回のご利用範囲は、1つの質問が解決するまで有効です)
 
 当然のことながら今回の改定と併せ、運営体制を見直し、一層の投資
を進め、電話をつながりやすくするなど、必ずサービス品質の向上につ
なげてまいります。なにとぞ事情をご賢察の上、ご了承いただけますよ
う、よろしくお願い、申し上げます。
                             敬 白

 お問い合わせ電話番号 03-3797-9050(月曜〜金曜 10:00〜17:00)
 


 この郵便が届いたのは六月十九日、改定の十日前にあたる。年間契約
だが、会費は毎月の分割払いである。
 与太郎は、三月初めに契約したので、契約期間の三分の1を経過した
ところでの料金改定、ホテルにたとえれば(一方的に)宿賃の値上げが
通告されたようなもので、もとは無制限だった宿泊回数が、2泊に制限
されたことになる。
(月に30泊できたのが2泊だから、最大15倍の値上げに相当する)
 これほどの改定なら、いったん契約を解除して、あらたな契約条件に
合意した会員だけで再出発すべきではないか。
 これほどの決断を(もろに風当たりを受ける)現場のスタッフが支持
するはずがない。はじめに結論ありきとする経営陣の、問答無用ぶりに
は、あたかも北朝鮮のような独裁モードがうかがわれる。
 パソコンのインターネットが、なぜ革命的かといえば、単に技術革新
にとどまらず、一連の内部告発などの言論沸騰に特徴がみとめられる。
 いまの経営陣は、どの企業も六十歳を超えているため、こうした哲学
が理解できない人たちが裁量権をもっている。
(ロボットにも精神論が通じる、と思いこんでいるような世代である)
 
 こういう問題は、論じはじめるときりがないが、世界中くまなく情報
革命という名の怪獣が、うごめきはじめているのだろう。その怪獣は、
ある世代にとっては、ただの着ぐるみであり、中に人間が入っていると
思われている。つぎの世代にとっては、あらたに出現した怪獣そのもの
だが、本当のところは誰にも分らないのである。
 このところ、ウィルス感染の情報が錯綜している。もちろん与太郎に
とっても火急の難題である。昨日のメルマガによれば、「クラブQ&A」
が、ウィルス対策の新商品を六月二十三日に発表するという。おおいに
期待していたところだったのに。(つづく)
 
→ 2003年03月05日(水) サポートQ&A
→ 2002/11/30 (土) Q=サポート範囲について
 
■2003/06/20 (金) クラブQ&A(1)

 横河キューアンドエー株式会社
 代表あいさつ
 
 1968年、メキシコオリンピックの年に私の家では初めてカラーテレビ
を購入しました。その当時、今のように買ってすぐテレビを見ることは
できず、近所の「町の電気屋さん」が私の家に来て調節をしてくれまし
た。「僕、ここは気をつけて使ってね」「ここをいたずらしたら駄目だ
よ」などと懇切丁寧なアドバイスを受けました。私は幼いながらその対
応に感動し、その光景を非常に鮮明に覚えています。高度成長時代に家
電品が生活の中に浸透していく段階で、こういう「町の電気屋さん」の
ような触れ合いのあるサポートサービスは重要な役割を担っていました。
 
 では、今のパソコンやインターネットは当時の家電品と比べて、誰に
でも使いやすい商品となっているでしょうか?技術の進歩と機能の革新
は常にそれを使う方々とのギャップを生んでおり、多くの方にとって不
親切な商品となっています。このような中、パソコンやインターネット
が本当に世の中に浸透していくときに、使い方や活用方法で困っている
方々を助けることができるサポートサービスは30年以上前よりも必要と
されていると言っても過言ではありません。
 
 当社の企業理念は「私たちは最高の接客サービスを提供できる会社を
目指します」です。私たちは一人一人のお客様と一件一件、直接お会い
すること、そして電話やメール対応で、24時間365日「接客」を積み
重ねています。ネット社会になればなるほど顔や姿の見えないサービス
が多くなり、人的つながりが薄れてきています。そんな中、私たちは、
最高の接客サービスを提供できるテクニカル人材を全国規模でネットワ
ーク化して、どこでも、いつでも、困っている方々や企業をサポートし
ていきます。
 
 当社は、デジタル、ネット時代におけるヒューマンリアルサポートに
より、豊かな社会の実現に貢献できる企業を目指します。
代表取締役会長兼CEO  金川裕一

■2003/06/20 (金) クラブQ&A(2)

金川裕一
代表取締役会長兼CEO 1959年京都府出身。早稲田大学教育学部卒業。
中学時代からバレーボールで活躍、早稲田大学・横河電機のバレーボー
ル部にて選手、主将、監督を歴任。1982年、横河電機製作所(現:横河
電機)入社、オフィス機器営業、労働組合執行委員、新事業企画室を経
て、1996年に企業内ベンチャー制度を活用して横河マルチメディア(株)
を設立、代表取締役社長に就任。1997年、(株)ライトスタッフよりパ
ソコン訪問サービス事業の営業権を譲り受け、全国対応の体制を築き、
業界最大手に育てる。2000年には、電話・電子メールサポートの将来性
に着目して、(株)キューアンドエーに出資。1年間の提携期間を通じ
て事業の相乗効果を確信し、事業統合を申し入れる。2001年4月、当社
代表取締役会長に就任。
 
須田騎一朗
代表取締役社長兼COO 1966年埼玉県出身。早稲田大学第一文学部に
入学するも、起業を目指すための幅広い「経験」を求めて中退。自らに
2年ごとの転職を課し、出版社、マーケティングリサーチ会社、インタ
ーネットサービスプロバイダ、広告代理店を経て、サポートは「裏方」
ではなく、脚光が当たるべき事業と確信。1997年にサポートサービス専
門会社を目指して(株)キューアンドエーを設立、代表取締役社長に就
任。2000年、横河マルチメディアと提携、出資を受けたことをきっかけ
に金川裕一と意気投合。2001年4月に横河マルチメディアのサポート事
業と統合して、横河キューアンドエー(株)を誕生させると同時に、当
社代表取締役社長に就任。
 
武田秀雄
取締役兼CFO 1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部電気工学科
卒業。1985年横河北辰電機(現:横河電機)入社。測定技術部にて半導
体試験装置のハードウェア機器の設計・開発に携わる。1996年横河マル
チメディア(株)の立ち上げに参加して同社取締役に就任。2001年にサ
ポート事業が(株)キューアンドエーに事業統合と同時に当社取締役に
就任。
 
── http://www.yqa.co.jp/corp/corp_dh.html

 
■週刊なにしろパソコン 第77号
 2003/06/19 毎週水曜日発行 今週の読者数:6433名
 発行元:横河キューアンドエー(株)
 http://www.yqa.co.jp/
 http://www.724685.com/maga/
  
 18日に発行予定だった「週刊なにしろパソコン」ですが、1日遅れて
しまい、お待ちくださっていた読者の方には申し訳ありませんでした。
 メールマガジンの編集長である私は、実は社内では新しいサービス商
品企画と開発を主業務としております。そして6月23日に新商品を正
式に発売開始するために、今、日夜その準備に追われているわけです。
 その新商品とは『「安心だネット!」サービス』です。「週刊なにパ
ソ」 の読者だけに一足早く内容をご紹介させていただくと、新聞でも
頻繁に 取り上げられるパソコンのウイルス対策やセキュリティの強化
のために最新のソフトと情報を月300円で継続してご提供するという
ものです。
 これは、実際の訪問サポートのお客様からいただいた以下のような生
の 要望にお応えするために企画したものです。
 
◇ コンピュータウイルスの対策が必要なのは知っている。しかし
  ↓
 ・ウイルスにどう対応すればいいのかわからない
 ・いろんな対策ソフトがあり、どれが良いかわからない
 ・ソフトの導入(インストール)や設定に自信がない
 ・毎年の最新版の購入と更新作業をするのが面倒
 
 そのせいか私たちが訪問サポートでお客様のインターネット接続作業
を代行させていただいた後に「ついでにウイルス対策もして欲しい!」
と いうリクエストをいただくことが増えてきているのです。
 しかし「箱入りソフト」では別途、販売店などで購入する必要があり、
作業は日を改めないといけません。だからといって「富山の薬売り」の
ようにソフトを事前に準備して持ち歩くのも現実的ではありません。
 そこで、インターネットを経由して、いつでも簡単に購入&導入でき、
月額の利用料金だけで継続して最新のウイルス対策&不正アクセス防止
ソフトが使いつづけられるカラクリを作ろう!となったわけです。
 ということで、23日には「なにしろパソコン・ドットコム」を通じ
て紹介と申し込みの受け付けを始めます。もちろん次号の「週刊なにパ
ソ」でも特集をしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 
             編集長 林 俊二 maga@724685.com 



■2003/06/20 (金) はてな掲示板「いわし」(1)

 1906 KLEZについて [ 返信 ]
 投稿者:aliceboo 投稿日:2003/06/20 15:21:19
 俗に言う「KLEZ」ウィルスは、現在も様々な亜種を生み出しながら、
世界的規模で蔓延しているウィルスです。
 その大きな特徴が、「送信元を詐称する」というもの。
ウィルスつきのメールをKLEZが送信する際に、送信元となったマシンに
格納されているデータの一部(ブラウザのキャッシュなど)から、メー
ルアドレスを抜き出し、そのアドレスを送信元として詐称するという動
きをします。
 このため、ウィルスつきのメールが来てしまっても、メールを見ただ
けでは誰のマシンが感染しているのかがわかりにくいのです。
 状況がはっきりとしないのでここからは推測ですが、おそらくadlib
さんのマシンはウィルスに感染していない可能性が高いと思われます。
現に私のマシンにも「あなたから送信されたメールにウィルスが添付さ
れていました」という自動送信メールを日に数通も(!)受け取ります
が、毎日ウィルスチェックしても全く感染していません。
 もし、こういった『「あなたから送信されたメールにウィルスが添付
されていました」という自動送信メール』の到着を一切なくしたいとい
うことでしたら、残念ながらその方法は今のところ「ない」とお答えす
るしかありません。
 adlibさんのサイト(拝見させて頂きました)を見た第三者のマシンが
KLEZに感染しており、そのマシンのキャッシュからadlibさんのメール
アドレスが抽出されてしまえば、その時点でadlibさんのメールアドレス
が送信元に書かれているウィルスつきメールが世界のどこかで飛び交う
ことになります。そして、そのメールを受け取ったメールサーバから自
動送信メールがadlibさんに届く…という感じです。
 したがって、現状で『「あなたから送信されたメールにウィルスが添
付されていました」という自動送信メール』の到着を防ぐ方法はないと
思われます。少なくとも私は知りません。
 私はどうしているかというと、そういったメールは全て即刻削除して
います。誠に受動的な方法ですが、これが一番楽です。もちろん、毎日
のウィルスチェックは欠かしません。

■2003/06/20 (金) はてな掲示板「いわし」(2)

 1908 発信者詐称の調べ方 [ 返信 ]
 投稿者:earopenmind 投稿日:2003/06/20 16:25:33
 まず、メールサーバーでのウィルスチェックサービスには2種類あり
ます。
 A. SMTPサーバーでチェックするもの。
 B.POPサーバーでチェックするもの。
 大半は後者ですが、最近は前者のサービスも増えています。
 adlibさんが使用しているメールサーバーでAのサービスをしていて、
かつドリームネットでなければ完全に「白」ですね。
 次にアドレス詐称の調べ方ですが、メールのヘッダを読むと、
Received: from .....
Received: from .....
Received: from .....
Message-ID: <200305200315.h4K3FhJ12550@rcpt-impgw.biglobe.ne.jp>
From:
Subject:
 というように発信者〜受信者で中継された数だけ“Received: from”
が続きます。一番上が最終受信者、一番下が発信者です。この一番下に
adlibさんの使用しているSMTPサーバーのサーバー名やIPアドレスがあれ
ばadlibさんのPCを疑う必要があります(同じサーバーを使っている別人
の可能性もありますが)、ウィルスが独自でSMTPエンジンを持つ場合
(KLEZがどうだったかは失念しました)はadlibさんがネットに接続した
際にプロバイダから与えられたIPアドレスが一番下になります。このIP
はDOSプロンプトを開いて、
C:¥> tracert xxx.xxx.xxx,xxx
 というふうに入力すればどのドメインから来たか追跡できます。
 ウィルスだけでなく、最近はSPAMメールを発信者を詐称している悪質
なものが多いので、単純に発信者が原因と決め付けずにヘッダを調べて
みてください。メールサーバーのリレー情報まで詐称することはできま
せん。
link:http://home.att.ne.jp/theta/tas/other/klez/

■2003/06/20 (金) はてな掲示板「いわし」(3)

 1959 Re:KLEZについて [ 返信 ]
 投稿者:adlib 投稿日:2003/06/24 11:05:56
 
>私はどうしているかというと、そういったメールは全て即刻削除して
います。誠に受動的な方法ですが、これが一番楽です。もちろん、毎日
のウィルスチェックは欠かしません。
<あなたの回答は、もっとも具体的かつ自信たっぷりで、ぜひとも採用
したいと思います。しかし、ほんとうに大丈夫なのでしょうか。いつご
ろ感染されたのか、その後のメール受信者に気づかれることがなかった
のか、なにとぞ教えてください。
link:http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
 
 1987 Re(2):KLEZについて [ 返信 ]
 投稿者:aliceboo 投稿日:2003/06/25 17:24:05
 
><あなたの回答は、もっとも具体的かつ自信たっぷりで、ぜひとも採
用したいと思います。しかし、ほんとうに大丈夫なのでしょうか。いつ
ごろ感染されたのか、その後のメール受信者に気づかれることがなかっ
たのか、なにとぞ教えてください。
 
 私のマシンがKLEZに感染したのは、KLEZの一番初期の種が蔓延しだし
てすぐの頃です。その頃は全てウィルスチェックソフトの自動スキャン
(今のように毎日ではありませんでした)に任せていたのですが、あっ
さり感染してしまいました(笑)。
 その後、KLEZに限らず現在Windowsで蔓延しているウィルスについて
勉強し、熟考した結果、「とにかく毎日ウィルスチェックをし、ウィル
ス定義ファイルは可能な限り最新の物にしておく」「『ウィルスが感染
していました』メールは『自分宛のものではないので』即刻削除する」
(もちろん、KLEZのような送信元を詐称するウィルスが全てはありませ
ん)という、至極まっとうな結論に至った次第です。(つづく) 

■2003/06/20 (金) はてな掲示板「いわし」(4)

 ウィルスに対してもっとも対応の早いモノは、なんだかんだいって
「ノートン」「Macfee」などのウィルスチェックソフトです。それに、
現在のウィルスチェックソフトはメールソフトにも常駐し、ウィルスが
添付されていると思われるメールを事前に察知して削除などの手段を講
じることが出来るようになっています。
 ウィルスソフトの常駐についてはいろいろと意見があるとは思います
が、少なくとも「ウィルスを自分のマシンに感染させない」という観点
から考えれば、素直にウィルスチェックソフトを導入して、万全な運用
を心がけることが解決への一番の近道であると私は考えています。
 
「その後のメール受信者に気づかれることがなかったのか」についてで
すが、感染を未然に伏せぐことはもちろん、万が一感染したときのため
の対策を練ることが一番重要なのではないでしょうか。
 ウィルスを100%防げるか?という問いに対して、私は「NO」という
答えしか持ち合わせていません。未知のウィルスに対しては、いかなる
ウィルス防御手段も無力です。だからこそ、現在のようなウィルスチェ
ックソフトの市場が成り立っているのだとも思います。
 その観点から考えれば、私達が気をつけるべきなのは「予防」と「ア
フターケア」なのではないか、これが私の考えです。
 
 今回のKLEZのような送信元詐称による誤解もきっちりと説明すれば納
得していただけました。気づかれることを気にするのではなく、万が一
送ってしまったらすぐに状況を把握し、それに対して解決を急ぐことが
大切だと思います。


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