与太郎文庫
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http://d.hatena.ne.jp/adlib/19991225 >> 金利・利息、イスラムの教えでは違法 パキスタン最高裁 政府に廃止命令 金融制度の混乱必至
イスラマバードからの報道によると、パキスタン最高裁は23日、利子 や金利はイスラム教の教えに照らして「違法」とし、政府に対して金利 や利払いの制度を廃止するよう命じた。2001年6月までに、金利や利子 と無縁の経済体制を構築するよう求めている。判決に従えば、政府は金 利法や銀行法の大幅修正を迫られることになり、脆弱(ぜいじゃく)な 同国の金融制度が混乱するのは必至だ。 判決によると、政府は二〇〇〇年三月末までに利子に関する八つの法 律を撤廃しなければならない。他の関連法についても二〇〇〇年六月と 二〇〇一年六月の期限を設定し、順次変更するよう命じた。 利子の是非をめぐっては、イスラム法を扱う裁判所が一九九一年に違 法との判決を出し、当時のシャリフ政権が最高裁に判断を求めていた。 二十三日の最高裁判決は、利子はイスラム教の開祖である預言者マホメ ットの教えやコーランに反すると結論付けた。 十月に無血クーデターでシャリフ政権を打倒、憲法を停止したムシャ ラフ陸軍参謀本部長をトップとする軍事政権が最高裁の決定に従うかは 疑問だが、判決は昨年五月の核実験に伴う日米など主要国からの経済制 裁で危機にひんしている同国経済をさらに悪化させる要因になりかねな い。 【コロンボ23日共同】 ── 《19991225 山陽新聞》 <<
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