与太郎文庫
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1972年04月16日(日)  古都の一見客 〜 すれちがった老人 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19720416
 
── その人が特定の人物でなくても、誰かを空想して瞬時に思いだす
こともできる、と考えた。かつて高校時代の記憶でも、三条京阪の駅前
で川端康成とおぼしき老人に出会ったことがある。
 するどく落着きのない眼光や、あきらかに常人とちがった挙動から、
後日読んだものによれば、当時の文豪が上七軒(京の色町)にふらりと
訪れて“いちげん客”とあしらわれたエピソードとも符合する。しかし
ほんとうにその老人が、川端康成本人であったかどうかは、どちらでも
よかったのではないか。文豪といえども、格式の高い座敷に上がるには、
それなりの勇気も必要だし、ひょいとその気になることもあるのだ。
 茶屋の女将に「何方はんのご紹介でっか?」とあやしまれ、あとで娘
が「あの御方、有名な小説のセンセちゃうやろか?」と気づいたという。
── 《虚々日々:惑太郎 120001224 阿波文庫》P107
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19701220
 看板教授
 
―― 初代は「中村サト」さんが始められました(…だから、なかさと
なんですね)。今は4代目の「中村泰子」お母さんどす。3代目のお母
さん「中村種子」さんが、すごく気張って大きくされたそうです。
http://www.nakazato.net/nakazato.html
 上七軒・中里
 
―― 京都の花街 〜 上七軒を守る 〜 中村 種子さん(上七軒組合長)
―― 《ひと 19940807 山陽新聞》
 
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 短編集《掌の小説》目次
 
011  骨拾い
016  帽子事件
021  パッタと鈴虫
026  男と女と荷車
033  日向
036  弱き器
038  火に行く彼女
040  鋸と出産
043  髪
045  金糸雀
047  港
049  指輪
051  時計
054  写真
056  月
  
059  白い花
063  落日
065  夏の靴
069  死顔の出来事
071  人間の足音
076  海
080  二十年
086  お信地蔵
090  滑り岩
094  玉台
097  硝子
102  冬近し
107  万歳
111  有難う
116  胡頚子盗人
  
121  母
127  子の立場
129  心中
131  竜宮の乙姫
134  処女の祈り
138  霊柩車
141  雀の媒酌
144  神います
148  一人の幸福
152  合掌
157  屋上の金魚
161  朝の爪
164  駿河の令嬢
167  処女作の崇り
173  女
  
177  歴史
180  神の骨
183  笑わぬ男
189  夜店の微笑
193  金銭の遣
199  盲目と少女
204  母の眼
207  母国語の祈祷
215  士族
220  三等待合室
224  故郷
227  叩く子
233  夫人の探偵
240  貧者の恋人
245  秋の雷
  
247  家庭
250  時雨の駅
258  馬美人
261  黒牡丹
269  日本人アンナ
275  離婚の子
282  踊子旅風俗
290  顕微鏡怪談
295  望遠鏡と電話
304  鶏と踊子
310  白粉とガソリン
317  縛られた夫
321  百合
323  雪隠成仏
327  質屋にて
  
247  雨傘
333  死面
336  顔
339  化粧
342  妹の着物
348  眠り癖
350  舞踊会の夜
357  秋風の女房
360  愛犬安産
364  さと
366  水
368  わかめ
375  十七歳
382  小切
389  ざくろ
  
394  きざん花
401  五拾銭銀貨
407  紅梅こ
411  足袋
415  かけす
421  夏と冬
428  笹舟
431  蛇
436  卵
443  滝
449  秋の雨
  
453  手紙
456  隣人
460  木の上
463  乗馬服
467  かささぎ
471  不死
476  月下美人
481  地
487  白馬
491  雪
  
 解説 吉村 貞司
 
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 川端 康成 小説   18990611 大阪 逗子 19720416 72 /ガス自殺/18990614〜朝
── 川端 康成《掌の小説 19710315-19720720 新潮文庫》
 吉村 貞司 美術評論 19080924 福岡   19860104 77 /杉野女子大学教授/俳句
── 吉村 貞司《日本古代暦の証明 198111.. 六興出版》/籍=弥吉 三光

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050923
 点鬼簿 〜 与太郎の過去帳 〜
 
── 《月刊山陽 19781201 aedlib》【次号は川端 康成 vs 竹久 夢二】
 
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 帽子事件(P016)の筋書きを語る、わけありげな女がいた。
「帽子をつかんだとたんに手を放した」というくだりに力を入れていた。
 どうせ、むかしの男の、とわずがたりであろうと聞きながしておいた。
 
(20061219)
 


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