マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 昭和な一日。


やはりアタシのヨミは正解だった。
一昨日あんなに主流メンバーが集まってしまったため、昨日は2組だけのチンヤリデーだった。
最近、良いに付け悪いに付け、勘が冴えている。
まぁ、お盆の入りくらいは普通は飲みにも出ず、家族全員で過ごすわなぁ……。

昨日さいしょにドアを開けたのは、(K)さんと彼の同級生の二人連れ。
母の店からのお客さんで、母とは大親友だった人だ。

ずっとずっと「からくり箱」に来てほしかった、人として大〜〜〜好きなお客さん。
しかし、開店してから一向に来てくれる気配もなく、アタシは集客呼び込みが大の苦手なので、一度だけお店を開店したというお知らせハガキを出した後は連絡はせず、もうお酒を断ったものだとばかりだと思って諦めていたのだ。

しかし去年の11月、アタシ店をたたもうと諦め感を固めた最悪な心境の頃、ようやく6年越しの思いが叶ってか、からくり箱のドアを開けてくれたのだ。
彼が来た時、あまりに盛り上がって楽しかったので「もう店を閉めるの…」とは言いだせなく、何かとても複雑な気持ちだったことを今もよく覚えている。

そんな彼がその日を皮切りに、再び通い出してくれるようになり、アタシにも今年になって色々と変化が起き、又少し店を続けてみようかとあいなった訳なのだが……。

彼はアタシより3つ上で、歌の趣味がとても合う。
昨日は昭和にタイムスリップした。

洋楽はプレスリー・ポールアンカ・ボビーソロ・ブレンダリー等々……。
邦楽は、南沙織・テンプターズ・伊東ゆかり・ザ・モップス・浅川マキ等々……。
昭和の歌で大盛り上がりをした。

彼が来るといつもこんな歌たちを歌いながら昔を愛しみ懐かしむ。
その瞬間、平成の雑踏を忘れさせてくれ、貧しさや苦しみや焦燥感から逃れられ、アタシタチは16歳〜30歳くらいまでの青春期をタイムトラベルして大いにはしゃぐのだ。
貸し切り状態だったので、それはそれで好き勝手に盛り上がれて、彼もその方が気楽みたいでノッテくれるのだ。

そして彼は満足げに「又来ますから」と帰ってゆく……。
そして独りになり、アタシは現実に引き戻される……。

「あの時代に戻りたいなぁ……」
などと、独り言を言いながら、アタシは彼らのグラスを洗ったりしている。

今度、そこに来たのがY姉ぇ。
彼女とは自分の死にざまの話で盛り上がった。(笑)

二人とも死んだら葬式など不要。お墓も不要。所縁のあるところに亡きがらを散骨してくれて、自分が死んだことで本当に心から寂しい・悲しいと願ってくれる人だけが数人だけ集まって、どこかの小さな店で自分が大好きだった曲を流しながら酒でも飲んでくれれば嬉しいよね。と言う事で話が一致した。

アタシの周りの友人は男女共々情緒的で居ながらサッパリした人が多い。
アタシはそう言う友人たちが大好きで、そんな友人に救われていて、気楽でいい。

今夜はおさむたちが飲みに来る。
(T)教授ももしかしたら流れて来てくれるかもしれない。

又今日も昭和のポップスで溢れかえることだろう……。
昭和って……本当に良い時代だったなぁ……。
音楽も人も、ホロリとした哀愁を持っている。



2011年08月14日(日)

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