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■ (日記)原田芳雄さんの役者魂に感動した。
原田芳雄と言う役者さんが大好きだ。 大昔、浅岡ルリ子さんと共演した「冬物語」と言うドラマを見た時から、ずっとずっと好きだった。
http://www.youtube.com/watch?v=JP8iSoYP02g
普通の役者さんならば自分の弱りきった姿はひた隠しにしたいのではないか……。と思う。 増してや原田さんのような二枚目で渋い役者さんなら、その気持ちがもっと強いのではと思っていた。 今朝のTVで、舞台あいさつに車椅子で訪れた原田さんの姿はあまりにも弱々しく痛々しかった……。 だけど、その姿を公に晒すことこそが彼の役者魂から滲み出たものなのだと思うと、涙が出るほど感動してしまった。
先日亡くなられた児玉清さんも、激やせし、舌はもつれ、立っているのもやっとに見えたが、最後の最後までクイズ番組に出場していた。
長門裕之さんも、年老いて痴呆になった妻の姿や、その妻を亡くし、痛んだ己の姿を公に晒した。
このような人々に対し、「何もあそこまで自分たちのみじめな姿を人に晒すことはない」と反論する方々も多いと聞くが、アタシはただただ立派だと思うのだ。 女優や俳優として格好良く活躍した人たちなら尚更のこと、永遠にその最盛期の美しさを皆の目や耳に焼き付けておきたいのでは・・・とは思うのだが、それはあくまでも虚像であり、単なる安っぽい見栄でしかない気がする。
あえて勇気を持ってそのような姿を晒け出すことで、身を持って痴呆の怖さや、病気の怖さを私たちに教えてくれているような気がしてならない。 今はこんな姿になってしまいました。しかしこれが今の現実の私なんです……。 そう訴えかけている気がする。
本物の役者さんって、それでずっと食べて来られたのだし、普通の人々がとうてい味わえないような様々な栄光や楽しさも味わえてきたのだし、人間が美しいままや奇麗事だけではすまされないことを熟知しているはずで、老いて弱々しくなった自分の姿も又、本物の役者である自分なんだという事を知らしめたいのではないかと思う。
安ものの見栄やプライドを超越した、それこそ本物のプライドであり役者魂。 そんなものを持った人々に会うと、涙が出るほど感動する。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2011071202000078.html
2011年07月12日(火)
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