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■ (日記) 決心が固まった。
昨夜、6年目に突入した飲み屋としての「マキュキュのからくり箱」を今月一杯で辞める決意をした。
今は都心や副都心でさえ大変な時期らしく、急激に襲い掛かった不況風にどこの飲食界も音を上げているようではある。 特に松本の個人営業の酒場やスナックなどは、去年のお盆過ぎあたりから益々売り上げは酷くなり、どこも閑散とし、アタシの店など以前なら平日の暇さを金・土の両日で何とか多少なりとも盛り返せていたのだが、昨今はそれも望めなくなり最悪の状態が続いていた。 そんな頃にニセ脚本家の珍事件なども重なり、かなりのショックで寝込んでしまい、その後は笑顔で商売をするのがだんだん辛くなっていた。
今年に入り、3月に5周年のパーティーを開いたものの、本当はその時をさよならパーティーにしようかどうしようか正直直前まで迷っていたのだ。 暮れから今春にかけて、常に精神的にも経済的にも限界に来ていたことは確かだったから。
それでも最悪な選択だけは避けようと、そう言う事の防止活動をしている方に相談してみたり、店の形態を完璧な居酒屋料金に変えて見たりと、アタシなりに工夫や努力はしてみたつもりだが、ソレもコレも功を奏せず、余慶に落ち込んでみたり、客単価もガクッと減ったくらいで、益々しんどくなるばかりだった・・・・・・。 笑顔で商売ができないのは致命傷で、お客にその緊迫した状態はごまかせる訳もなく、益々客足を遠のかせるという悪循環に落ち込んでいた。
今日は何とか生き延びたけど、明日・明後日は解らない・・・。 毎月・毎日がそんな状態なので、とても笑顔など作れようもなく、そんな店で飲んでいたってお客だって楽しくもなく、いい迷惑である。 そんな事は百も承知なので、いつものように辛口トークで極力普通に接しているつもりなのだが、今日で終わりかも知れないという諦めの境地で店をやっているので、つい愚痴が出てしまったり、いつもなら笑って受け流せるお客のジョークや何気ないからかいに対しても、ついムキになってしまったり涙ぐんだりしてしまうのだ。
店を開ければ誰も来ない、定休日には「行こうと思った」という電話が入る。 そんな事の一つ一つがアタシをあえて凹ませる為にわざわざ神様が用意している気さえしてくる。(苦笑) コレではまずい、何とかしなければと、気持ちだけが焦り、益々パニックになる。 そんな精神状態だった先日、パソコンやビデオデッキまでが一度に壊れ、何かぐうたら神にトドメを刺された気持ちになっていたのだ・・・。 もう完全に鬱状態。
木曜日は、隣の焼肉店が閉店し、そこの韓国人のママさんが客として初めて店に来てくれ、挨拶程度の会話しかした事がなく、キツそうな女性だったのでちょっと苦手だったんだけど、初めてまともに話してみたら彼女も大変な苦労人らしく、色々な事をカミングアウトしてくれ、意気投合し、深良い話しをたくさんしながら一緒に飲み、「ママの事気に入ったので又来ます」と言いながら帰った後「もう今日で終わりなのに・・・」と心の中で呟き、その日に辞める決心を固めたのだ。
金曜日と土曜日は何とかやりたかったのだが、もう店を開けるだけの気力も仕入れ金も釣銭さえ無かったので、ずっと家にひきこもり、皆になんて知らせたらいいのか解らず泣いてばかりいた。
黙ってやっていなければ皆心配するだろうし、かと言って相談すれば又きっと誰かに助けられてしまう・・・。 もう助けられる事自体心苦しく、かと言って辞めればどう生きていけばよいのかも解らず、気持ちの整理も付かぬまま、金曜日(昨夜)は携帯をマナーモードにしてずっとベッドに横たわっていた。
案の定心配したコマキからメールが入り、来ようとした毒舌2からもメールを頂き、話すだけの心の余裕がなかったのでメールで胸の内を知らせた。 そして昨夜一睡もせず、一晩中色々な事を考えた。
居酒屋として続けるのは、仕入れ金や仕込みも嵩み、それで一生懸命作った料理などが売れなければ夫婦だけでは食べきれず、破棄せざるを得ないことで心が大変痛むので、もう無理と言う結論に達した。 お客を待つ間のあの空しい時間も、気心知れた常連以外の客との語らいも今のアタシにはかなり苦痛なのだ。 しかし、店を返してしまえば主人の給料だけではとても生きてはいけない。 極端な腰痛持ちでは働き先も無い。 死なずに済み、時間を短縮し、ロスも最小限に抑え、お客との接点も余り持たずにできる仕事は何かないか、一晩中考えた。
それで出た結論が居酒屋を辞めて、カラオケも返し、得意な料理を生かしたカレー専門店にすることにしたのだ。 お陰さまでアタシのカレーはカレー通にもケッコウ評判が良いし、4〜5種類のカレーが作れる。
週替わりで一種類づつ。手始めに昼・夜共に限定10杯とし、昼はカレー一本(11時半〜1時半まで)サラダとコーヒー付きで800円〜種類により900円。 夜の部は(夕方5時半〜8時半まで)サラダ付きで800円〜900円。 アルコールは生ビールだけを置くようにし、夜はカレーの他にツマミとしてやはり好評なギョーザくらいは置くつもりである。
そうすれば営業時間も短くなるし、仕込みもかなり楽になるし、お客の目的も一つに絞られるので、味と値段さえ納得してもらえたら、徐々に浸透すると思うのだ。
定休日は毎週月曜と第二日曜日にし、売り切れたらそこで終わりにすれば、体力も仕入れも最小限で済む。
尚、夜の八時半には終われるので、以前のように他のものが飲み食べしたい人は、予約さえ事前に有れば受けられるし、今までの常連さん同士が皆で偶には顔を合わせて飲みたければ、いつでも他の手料理などを用意して貸切で営業する事もできる。 月に1度や2度は気心知れた皆で集まって飲むのもまた良いと思う。
今日の日記はとても長くなったが、今月一杯の土曜日まで「居酒屋からくり箱」としてのァイナル営業をする事にした。 ツマミや食事系もいままで通り数品は用意できる。 どうかカラオケは今月で無くなるので、別れを惜しみに歌いに来てやって下さい。
なのでボトルを入れてくれている人は、今月中に飲みきってしまって欲しいのです。(お持ち帰りOKです) 来月からは予約のお客様以外は、昼も夜もカレーの専門店になります。
それがアタシが考えた、唯一の生き残り方法なのです。 どうかご了承ください。 今まで居酒屋マキュキュのからくり箱を愛してくれてありがとうございました。
長い日記に付き合ってくれてありがとうです。
2010年05月08日(土)
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