マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) アタシの中に意地悪ババァが住んでいた。


いつかTVのトーク番組で、あるコメンテーターの誰かが「人に好かれたり愛される人っていうのは、人の事を許せる人なんだと思う・・・」と言っていたのを聞いて、確かにそうかも知れないなぁ・・・と思い、その言葉がずっとアタシの中に印象深く残っていて、アタシも自分に対し、例え理不尽な思いをさせて来た人の事でも、極力許すようにしよう、と、意識を変えた事があるのだが・・・・・・。

つい先日、とあるスーパーでそんな思いをさせられた人(女性)とバッタリ行き会い、その人がためらいがちにでも微笑みかけてくれたと言うのにアタシは大人気なく、硬い笑顔を見せてかすかに頷いただけで、思わず直ぐさまその人の前から足早に遠ざかってしまったのだ・・・・・・。
あの笑顔が和解を求める精一杯の笑顔だったのかも知れないと言うのに・・・だ・・・・・・。

その人はかつてミクシィからアタシの店を知ったようで、店に立ち寄ってくれ、それから足げく通ってくれていた。
アタシよりもずっと若い女性なのだが、その人の愚痴や悩みを聴いてあげ、一時はアタシの店を駆け込み寺と称してくれ、他のお客が居ない時は色々な話をし、他に常連などが居る時は、その常連達と混ざり、他愛のない会話なども交わすようになり、食事やカラオケを楽しんで行ったりしていた。

しかしある日、来たばかりの彼女が歌も歌わずそそくさと帰って行き、アタシはよほど体調でも悪かったのかなぁ・・・(?)と思っていたら、その後彼女からミクシィにメッセージが届き、常連の○△さんがもう一人の常連である×◇さんに私の悪口を言っていたので、気分を害し寂しい思いをしながら帰って来たと言う事だった。

○△もアタシにとっては彼女と同じく大切なお客さん。
○△は決してそんな事をする人間ではないのだが、有耶無耶にするのは嫌だったので後日アタシは○△を呼び出し、事の成行きを話し、その深層を確かめてみたら、やはり完全に彼女の聞き間違いであり、誤解であり、アタシは○△がそんな人間ではなかったという安堵と共に、丁寧にその事を長文のメッセで彼女に伝え、全くの貴女の誤解なのだと言う事を知らせたのだが、ほんの2〜3行の素気ない返事が来るばかり・・・。
もう、そう思い込んでしまっている彼女に何をどんなに説明して書こうが、一切無駄だった。
○△とて、彼女の悩みに真剣にアドバイスをしてあげていたくらいなので、彼女に誤解された事に、さぞや腑に落ちない残念な思いをしたに違いない。
しかしコレだけ説明してもそう思い込んでるなら、もう仕方ないよね・・・と、暫く放置していたら、一言の断りもなくアタシも○△もマイミクを切られてしまっていた。

「こちらには何の落ち度もないってのに、勝手に誤解しといて・・・・・・。嫌な気分にさせられたのはこっちの方だわよ・・・。そっちがその気ならアタシャ、もうお手上げだわ!! フン!!勝手におし!」
アタシもいささか、そんな憤慨な気持ちになってしまった。

そんな事が有って以来の一年ぶりの再会だった・・・。
が、しかしながら彼女はアタシに笑顔だったのだ・・・・・。
それは、あの時は申し訳なかった・・・と言う笑顔だったのかも知れないではないか・・・。
それに対し、アタシは軽く会釈しただけで、通り過ぎてしまった。
アタシの中の意地悪ババァが顔を出してしまったようだ・・・。

後で考えてみて、アタシャ53にもなって、なんてチッポケな人間なんだろうなぁ・・・と、深く反省した。
あの時、笑顔を返し、なぜ一言「元気だったの?」と、優しい言葉を掛けてあげなかったのだろう・・・・・・。

人間は誰にでも落ち度や誤解や思い込みは有る訳で、自分だって人の事など言えた義理ではないじゃぁないか・・・・・・。

そんな訳で彼女に対しては、勇気を持ってメッセで謝ろうと思う。
前の事は前の事。今回の事は又別である。
又拒否られるかも知れないが、それならそれで良いではないか・・・。
彼女にどう思われるかではなく、自分が自分を許せない事はなるたけこの年になりながら、したくはないものね・・・・・・。


2008年12月09日(火)

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