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■ (日記) 続3丁目の夕日に付いて・・・。
一昨日は精神的にも肉体的にも金銭的にもかなりしんどくて、それでも華金だからと己を奮い立たせながら店に行き、ずっとお客さんを待っていたのだけれど誰も来ず・・・・・・。 帰りたい〜帰れない〜帰りたい〜帰れない♪(古い歌)ってな最悪の心境だった。 しかしコレで帰っては女がすたるし、明日が無くなる・・・、と、思い止まり、気持ちを切り替え、ふとカラオケのモニターをTVに切り替えたら、丁度続3丁目の夕日が始まるところだった。(ビデオを撮る事すら、すっかり忘れていた)
この続編は一作目を観て、なんて良い映画なんだろう・・・と思っていたので偶然にTVに切り替えてラッキーとばかり嬉しくなり、真剣にそれを観始めたのだが・・・。 徐々に画面に引き込まれ、夢中になり、こうなると、なまじっか、見知らぬお客様やフリーのお客さんには来て欲しくなくなるから始末に終えない・・・(苦笑)
良いなぁ・・・アノ時代・・・・・・。良いなぁ・・・アノ風景・・・・・・。良いなぁ・・・、あの画面から湧き出てくる匂い・・・・・・。 丁度アタシが幼少の頃を迎えていた、正に古き良き時代だ・・・。 人が温かく人情味があり、他人を放って置けなかったあの時代。 向こう三軒両隣、地域や近所の商店のおっちゃん、おばちゃんたちが、親に代わって子供達や不良どもの説教をしてくれ、親が忙しい時などは、誰かしらの家に上がり込んでご飯をご馳走になったり泊めてもらったりしていた、近所中が家族だったようなアノ時代。
アノ時代がそう遠くは無いはずなのに、たった4〜50年で、こんなにも国って変わってしまうんだなぁ・・・・・・。 人間が人間らしく、なさけや優しさを掛け合い、肩を寄せ合って助け合って暮らしていたアノ頃が、今はまるで架空の話か御伽噺のようになってしまった・・・・・・。
あれがアタシの知る日本の、一番良い時代だったのかも知れない。 あんな時代はもう2度と戻っては来ないだろう・・・・・・。 でもアノ映画を良い映画だと思う人は沢山居る訳で、あんな時代に戻りたいと切に願う人も多い訳で・・・・・・。 だからこそアノ映画が日本人の心に染み渡るんだろう・・・・・・。
最後の30分と言うところでダウアーが来てくれ、今までの粗筋をざっと話し、二人で終わるまで観ていたのだが、やはりアタシャボロ泣きしてしまい、ダウアーも殆ど終わりからしか観ていないのに、目がウルッてたご様子で、映画が終わってからもアノ時代は良かった・・・と言う話になった。
アタシの店は、せめてアノ時代の匂いを残し、お客も経営者もなく、他人も身内もなく、皆が肩寄せあいながら元気を与え合うような店でありたいと願う。 いつも顔を合わせる常連達も、たまにしか来れない人も、数年振りかで来た人も、あの空間にひとたび入ったら、向こう三軒両隣、和気藹々の話題と笑いが飛び交う店でありたい。
良い映画や良いドラマを見ると、それだけでも気持ちが切り替えられる。 良い音楽や歌を聴くと、それだけでも元気がもらえる。 沈み込む気持ちも、浮かび上がれる瞬間も、ほんの少しのきっかけなんだよなぁ・・・・・・。
だからこそ、アタシャ余生はなるたけ良いものだけに触れ合いながら、生きて行きたいと思う・・・。
昨日は一昨日とは打って変わって殆どの常連さんが一気に顔を揃え、一昨日のあの静けさと、良い映画に見入れた貴重な時間は、今考えてみればぐうたら神がアタシに元気を取り戻させるための優しさを与えた時間だったのかも知れないと思えてくる。
あんな夜もあるさ! 昨日みたいな夜もあるさ! どちらかだけが続きっぱなしになる訳じゃないのだから、そんなすぐに諦めないで、頑張って生きて行こうよね・・・。アタシ・・・・・・。
2008年11月23日(日)
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