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■ 【エッセイ】 アタシのマブダチ・・・(Y)と言う男
(Y)と言う面白い男が居る。 熱血で、お人よしで、男気があり、思い込みが激しく、正義感に溢れ、それで居て非常に涙もろい・・・・・・。 ここまで書けば大体の彼の性格は想像が付くだろう・・・・・・。
トレンディードラマを見れば、彼のようなキャラが必ず一人は出てくるタイプの人間だ。 顔は中々のハンサム。スタイルも良くソコソコ決まっている。 しかしなぁ・・・・・・と言う点がままある男だ。
歌を歌えば声がでかく、アタシは彼が歌う前にいつもマイクをほぼオフにする。すると彼は「おいおい、頼むよマキィ・・・」と文句を言う。
彼との付き合いも20年近い。エポックの頃からの常連であり良き友人だ。 最初は互いの共通の友達に介されて店に来た。 年はアタシより10ほど若いのか?
どちらかと言えば生き方があまり上手だとはいえない。 原田大二郎や、ルー大柴のように暑苦しがられる存在なのかも知れない。 しかし、なんとも憎めず、頼もしい存在だ。 (ご両人、申し訳ない)
俺がこの店を守ってるんだ!! と言う意識は誰よりも強く、アタシをこき下ろす人などが居れば(それがウチの店の独特なカラーなのに・・・)見切り発車で突っかかり、尖って見せたりする。(苦笑)
家のローンも抱え、愛妻家で子供思いの彼は、そうしょっちゅう来れる人間ではない。 アタシの店が年中暇な店だと思い込んでる彼は、身内化した常連客が増えている事に気付かず、アタシに馴れ馴れしい口を利く人から、アタシを庇ってくれているつもりなのだ。(笑)
そこが彼のドジさであり、間抜けな所であり、又優しい所でもある。 アタシャそのたび手を休め、あっちにもこっちにもアタシとの関係を説明しなければならない・・・・・・。(冷汗!!)
でもアタシは、彼のように全力投球で生きている男を最近見たことが無い。 義理人情に脆く、厚いと言う、昭和の良き時代の匂いをたくさん持ってる人間だ。
困っている人を見れば放っては置けず、泣いてる人を見れば一緒に泣き、力になろうとあっちもこっちも一人で抱え込み、アップアップし、疲れ果て、酔いつぶれたりしている。
酔いつぶれると彼はアタシの店が恋しくなるみたいで、やって来ては「たまに来たんだからマキもどんどん飲め!! ボトルも入れろ!! よ〜し、歌うぞ!!」と大盤振る舞いなのだ。(苦笑)
でもそんな不器用で優しい(Y)が、アタシは大好きだ。 彼は幾度と無く大勢の同僚を連れ、予約をくれ、アタシの窮地を救ってくれた。 アタシはまだ貧乏なので何もお返しが出来ない。 なので今日は敬愛の情を込めて彼を日記の主役に書かせて貰った。
(Y)一昨日はありがとうね。とても楽しかったね。また歌いにおいで〜♪
2007年06月28日(木)
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