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■ 【愛猫エッセイ】 愛を確かめ合う日々
最近、ミュウーが気持ち悪い。と言うよりも不気味。
あの自分勝手で、我侭で、人間嫌いで、気取り屋で、短気で、小憎らしくて、底意地悪くて、小生意気で、常に我が物顔のミュウーが、変なのだ。 やたらとアタシにスリスリ・ベタベタ寄り添い続けている。
「なぁ〜んだ、そうか・・・ヨチヨチ・・♪ そんなにアタシの事が大好きなのか、うんうん・・・。それならそうで、最初から愛想振りまきゃいい物を・・・」 等と呟きながら、満更でもなく喜んでるアタシ。
飲んだ日は店に泊まるのだが、そんな日にはミュウーが夜中じゅう、アタシを探して鳴くので、うるさくてうるさくて眠れないとフゥーリィーが文句を垂れる。
「なぁ〜んだ、そうか・・・ヨチヨチ・・♪ そんなにアタシの事が大好きなのか、うんうん・・・♪」またまたニンマリ。
ミュウーももう12歳だ。婆さん猫だ。 この所でようやく悟りを開き、穏やかな愛情を人間様に注げるようになってきたようだ。 12年間も掛けて、やっとミュウーはアタシ達の事を信頼し、恋しく思い、この上なく愛し始めてきたらしい・・・・・・。
遅いよ!!
遅いってんだよ!! まったくもう・・・・・・。
最近のミュウーの日常は、アタシが仕事から帰ると、玄関まで出迎える。 パジャマに着替える間も、足元にスリスリしていて邪魔で仕方ない。
その後、軽くシャワーを浴び、アタシがバスルームから出てくるまで風呂場のドアの外でじっと待ってる。 スリガラスの向こうに見える黒いシルエットがいじらしい。 バスから出ると踏んづけそうな距離で私に纏わり付きながら、寝室まで。 ベッドに座りながら、一杯ワインを引っ掛け、店から持ち込んだ少量のツマミを突付きながら眠くなるまで本を読む。 その間ミュウーはアタシの真横に座り、ツマミのおこぼれを頂戴する。
いよいよ眠くなり、キッチンで口をゆすいで再び寝室に戻ると、待ってましたとばかりアタシの足元に移り、アタシの足の甲やふくらはぎを枕に眠る。 【これが少々有りがた迷惑】
翌朝、フゥーリィーが出掛けに、ミュウーに声を掛ける。 「ミュウーちゃん、お見送りは?」とか何とか言っている。 そんでも無視してアタシの傍から動かずに、大あくびでフゥーリィーを見送っている。 「フン! 良〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く解った!! 覚えてやがれ!」 等と言うフゥーリィーの悪たれが聞こえるが、ミュウーもアタシも半分夢の中。
朝私が目覚めると同時にベッドから降り、毎度の癖でパソコン部屋に先導して歩いて行くが、アタシが着いてこないので、あれれ? という顔を見せる。
【アンタさぁ・・・、パソコン壊れてから何日になるんだよ!! 少しは学びなさい】
こんな所が猫である。 学習能力が無いと言うか、体内時計、習慣だけで行動してると言うか・・・・・・。
私がコーヒーメーカーのスイッチを入れると、それを見計らい窓辺に向かい「外に出せ!」と一鳴きする。
『外に出るのは良いけど、今日は歯医者の日だから、10時半までには帰って来るんだよ』と言い聞かすと、必ず10時半前に帰ってくる。 こんな所は、尊敬に値する。 まんざらバカではないらしい。 そしてアタシが歯医者&仕入れ&日記書きに出掛けるのを玄関先で見送る。
3時ごろいったん家に帰ると、又玄関先に出迎えている。
そしてアタシがシャワーを浴びたり支度をしている間、私が座っている居間のソファーの背もたれに寝っ転がり、一眠りしている。 いよいよアタシが出掛け近くになると、傍に寄って来て、スリスリしながら別れを惜しむ。
このように、アタシが最近家に居る事が少ないせいか、ミュウーはアタシに付きっ切りだ。 不思議なのは抱かれる事が何よりも嫌いだったミュウーが、この所5分くらいは抱かれているのを我慢するようになったから笑ってしまう。
いやはや、ミュウーは可愛い。ミュウーがこの上なく愛しい。 ミュウーは本当にアタシ達の宝物だ。 極力ミュウーの傍に居て、ミュウーとの時間を作りたい。 ミュウーとフゥーリィーとの密接な時間がもっともっと欲しい。
ミュウーの癌宣告が確実に誤診だったのか、エネルギーで退散したのかは未だ不明だが、ともかく毎日元気で穏やかな余生を送っている。 あれから早くも一年だ。
こんな穏やかな日々が一日でも長く続く事を、切に願うばかりだ。
2005年06月24日(金)
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