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■ (日記) 土曜の感動
土曜日、私が経営していた【エポック】時代の常連が、今の店に集まるというので、息子にも会わせたく、誘ってみたら、わざわざ諏訪から息子も来てくれた。 皆31歳と言う若いメンバー達だ。 その中の一人【M】がエポックで以前バイトをしてくれていて、その子の高校の同級生達が来出すようになり、エポックの大常連になってくれたのだ。 そのグループにはドラマ【愛と言う名の元に】のその後・・・、みたいな空気があり、高校の同級生だった仲良しグループが大人になった今でも、ああしてチョクチョク遊び、集まるという、本当に仲の良い、楽しいメンバー達だ。 息子の事も皆で可愛がってくれていたので、是非とも呼んでやりたかった。
幸い店はほぼ貸しきり状態で、あんな風に皆が集まると、まるでエポック時代にタイムスリップしたようで、嬉しくて懐かしい空間が出来上がる。 息子も居る、皆も居る。ああ・・・、あの頃のまんまだ・・・・・・。
皆、全然変わっていない・・・・・・。 数人が結婚し、子持ちになったくらいで、全然変わらない。 心を込めて炊いて行った炊き込みご飯の評判も大変良く「マキュキュの手料理が懐かしい・・・」と【M】達がとても喜んでくれた。
私が経営していた【エポック】は、自分で言うのもなんだけど、松本ではチョイト一世を風靡した店でもある。 手作りのフードメニューが50種類もあり、値段も安く、ピアノを置いてあった店内では、たまにシャンソンやJAZZのライブなどもやったりした。 通信カラオケもあって、いつもプロ級の若い歌声が流れていた。 洋楽やポップスが殆どで、演歌を歌う人など誰も居ないに等しい。 30人ほどの集客数の店だが、客の平均年齢は30前後、店対客と言う壁のある雰囲気は無い。 1〜2度も来れば、皆が直ぐに友達感覚になれる店だ。 【エポック】は客を選んでいた。 いえ、私だけが選んでいたのではない。 店全体が客を選んでいたと言っていいだろう・・・・・・。 【エポック】にふさわしからぬ客は皆が自然に排除してきた。 気の合う者だけの、そこにそぐう優しさのある人たちだけの、皆の溜まり場的、不思議空間だった。 アットホームでありながらも、小洒落た雰囲気が漂い、何か、得体の知れない、不思議な親近感を持たせる店だと皆に評判だった。 ある人は、村上龍の本に例え【俺にとっての幻のJAZZバーは、まさにエポックだったんだよなぁ・・・】などとシンミリ語ってくれていた。 「あんな雰囲気の店はもう2度と現れないだろう・・・・・・」そこまで惜しまれながら辞めた店だった・・・。
もう一度あんな店をやりたい・・・・・・。 私の手料理や、こうした集まりを喜んでくれる人たちが居る限り、私は何としてでももう一度、皆の故郷的な店を持ちたい。 人の心をリラックスさせ、美味しいものを食べさせ、音楽で癒し、会話で遊び・・・・・・。小規模で良いからそんな店をもう一回持ちたくなった。
2004年08月23日(月)
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