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■ 【エッセイ】マキュキュの【歌心】に付いて
マキュキュは歌が大好きである。 今でこそ現役を退いているが、ピーク時はかなり声も出、【松本の高橋真理子】などと呼ばれていた。(ホントだってばさぁ・・・・・・) どうも声が似てるらしいので、良くリクエストが来るのだが、私は真似てるみたいに思われるのが嫌だったので、なるべくご辞退していた。
私のレパートリーは、シャンソン・Jazz・ポップスが主なのだが、偶にぶっ飛べば【お吉物語】や【ちゃんちきオケサ】なども飛び出してくる。
私は長年に渡り、ピアノを置いた洋風居酒屋店を経営していたのだが、店の一周年記念には【MAKIミニリサイタル】と言うイベントまで行った。 松本中を探しまくり、JAZZ及びシャンソンの伴奏が出来るピアニストを探し、某ホテルでピアノを弾いていた当時無名の【JK】を見付け出し、口説き落として伴奏に望んでもらったのだ。 一ヶ月間の音併せをし、当日はJAZZ・シャンソンを織り交ぜ12〜3曲を歌い、それを2部に分け、執り行ったのだが、結構な盛況振りになった。 【JK】はその後、私の従兄弟の紹介などで、東京のJazzBar等を渡り歩くようになり、今ではCD・TV・Jazz誌にも載るようなプロの女流Jazzピアニストとして大活躍している。
私の店には通信カラオケも置いてあり、客層は若かったのだが、皆歌が上手かった。歌好きが集まる店でも有名だった。
サテ・・・、歌と言う物は音程が合っていて、リズム感が良いだけではダメなのだそうだ。 歌心がないと・・・・・・。詩の心を大切に歌わないといけない。 かといって、聴いてる他人が、こっ恥かしくなる程、感情を剥き出しにしてもいけない。(偶にそう言う社長さんが来た) そう言う人はいたって年配者に多いのだが、【陶酔狂】って言うのだろうか・・・? 本人はとても気持ち良さそなのだが、聴いてる人達は溜まったもんじゃない。 あまりに感情移入が激しい為、リズムもかなり遅れる。 歌う歌も、何故か決まって、チョットお洒落な横文字の歌なのだ。 でも、彼が2番を歌い終わる頃には、もう3番までの演奏が既に終わっている・・・。 シ〜ンと静まり返った中、尚も歌い続ける社長さん・・・。
私を始めアルバイトの子達も、笑うに笑えないし、バイトの子達と極力目が合わないように工夫するのに、ひどく困った物だった。 あるバイトの子は、噴出すのを我慢し、唇から血を滲ませていた。 一歩間違えば、傷害罪にもなりかねない。 社長さんを接待している人も、苦しそうで可愛そうだった・・・・・・。 なにしろ歌を歌う時は、聴いてる人達を、やり場の無い可笑しさの中に追い込んで、困らしてはいけないのだ。
誰かの名言に【歌は語れ・台詞は歌え】と言うものが有るが、私も実にそう思う。 さり気なく語りかけるように、そして尚且つ何処かで泣かせなければいけない。
今はもうタバコとお酒のせいで、声は出ないわ息は続かないわの様なれど、苦労や波乱多き人生ゆえ、歌心は幾分増したのではなかろうか・・・・・・? 久しく歌は歌ってないなぁ・・・・・・。
フゥリィーが先日、「偶にはマキュキュと歌でも歌いに行くか」等と言っていた。 ちなみにフゥーリィーは中々歌が上手だ。 嫌味の無いさり気ない歌い方をする。 『そのツラで、どっからあんな声が出てくるの?』 と言うような、遠慮気味の優しい声で歌う。【来生たかお】を、少しくぐもらせたような声である。 (来生たかおの事を、当初、【来過ぎた顔】と思っていたのは私だけだろうか・・・・・・) 『んだねぇ・・・、偶にはカラオケボックスにでも行くか』 そんな訳で、今度の給料日は、仲良しの友人でも誘って、カラオケボックスにでも繰り出そうか・・・・・・。
サテサテ・・・。今日はお泊り研修。 私を含めた新入社員が少数入社した為、顔見せを兼ねて、東京から社長を招き、一杯やりながら研修をするのだそうだ。 (反対か・・・・・(-。-) ボソッ) 研修の後に一杯やるんだった・・・・・・。(^▽^;)
もしも、カラオケなどが飛び出せば、少しはお株を取れるんだけどなぁ・・・・・・。 商品が全く売れてない分、何処かでアピールしなければ、首になっちゃう・・・(ーー;)
2003年08月05日(火)
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