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■ 【エッセイ】千と千尋の神隠しについて
先程、某チャットルームで、管理人の(A)ちゃんと、千と千尋の神隠しの話題になった。
(A)チャンは、知り合ってから、もう、かれこれ1年にもなると言うのに、未だに、年齢はおろか、居住地、性別すらもわからない、まか不思議ぃ〜な雰囲気の持ち主なのだ。(笑) でも、彼女(彼?)と話していると、何故か、それだけで、心が癒される。
(取り合えず、私は(独断で)(A)ちゃんの事を、女性だと思い込んでいるので・・・、ここでは、『彼女』とさせてもらうことにする)
彼女は、顔文字混じりの赤ちゃん言葉で、私の、何時もの、暴走的会話に優しく受け答えてくれる。 自分からは、殆ど文字を発しない。 文字など全く無く、顔文字だけの受け答えの日もあるくらいだ。(爆)
でも、全ての答えを、彼女は完全に知り尽くしているような、そんな得体の知れない洞察力も持っていると感じられる・・・・・・。
一体、彼女はどんな人なんだろう・・・・・・。 一体全体、彼女は何者?
そろそろ教えちくりぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! すっごぉ〜〜〜く、興味深々!! まぁ・・・、ともかく・・・、まっこと奇妙奇天烈な人なのだ・・・・・・・。
彼女とチャットをしていると、サザエさんのタラちゃんと会話しているようで、ほんわかと、暖かい真綿に包まれたような、そんな優しい気持ちになれる。
嬉しい時は勿論。心が疲れた時や、壊れそうな時に、私は良くそこへ逃げ込む。 言わば、私の駆け込み寺・セラピストのような存在である。 (私が勝手に思い込んでるだけ・・・・・・)(^^;)
何時も、柔らかぁ〜く励ましてくれて、力強〜く勇気付けてくれる。
そんな(A)チャンと、ひょんな事から千と千尋の話題になったのだ。
私は・・・、千と千尋の中の、【顔無し】の存在が今でも忘れられない。 何故だか、泣けて泣けて仕方なかった・・・・・・。 あの中のキャラクターで、最も無様で、最も孤独で、最も人間らしい。 そんな顔無しの事を、私は物凄く愛すべき存在だと思った。
最初、顔無しは、女の人かと思っていた。 アニメなので、アレがお面だとは、暫くの間、気が付かなかった・・・・・・。(^^;) 千尋の守護霊的な存在なのかと思っていたくらいだ。
ところが・・・、しゃべり出したら、(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ!っていう感じで・・・、(爆)あんなに暴れん坊で、傲慢で、貪欲な人(人間じゃないけど・・・)だと知った時には、少しがっかりした。 がっかりというより、少し哀しかった・・・・・・。(イヤ! かなり哀しかった) 出来る事なら、あのまま、顔無しに、言葉をしゃべらせないであげて欲しかった・・・・・・。 (それじゃ、ストーリーにならないか・・・・・・(^^;))
でも、何か憎めない・・・・・・。
顔無しは、物で釣る事でしか、自分を受け入れてもらう術を知らぬ、不器用で、淋しくて仕方がない人なのだろう・・・・・・。 きっと、欲世界の現状に失望し、深く傷付き過ぎて来た人なのだろう・・・・・・。
私が小さかった頃、私も顔無しと一緒だった・・・・・・。 一人っ子だった私は、鍵っ子時代が長かった。
毎日が、淋しくて、哀しくて、つまらなくって、一緒に遊んでくれている友達等が帰ろうとすると、物をあげ与えたりして、友達を引き止めていた、嫌らしい子供だった。
要するに、物で友達との時間を釣っていた訳だ・・・・・・。
でも・・・、本物の優しさと、偽物の区別だけは、ちゃんと子供心にも解っていた。
物を貰って、引き止まる友達に、どこかで失望しながらも、目先の淋しさには勝てず、そんな事を繰り返していた。 心まで釣れないと知っていながらも・・・・・・。
何時も淋しい思いをさせている負い目からか、私がねだれば、父も母も、ある程度の物は、買い与えてくれていた。 ただ、それらの物は、私を素通りするだけ・・・・・・。 自分が欲しい訳ではなく、誰かが(友達)欲しがりそうな物を、ねだって居たに過ぎない。
顔無しも、本物の愛情を求めて、傷つき、失望して行く内、徐々に壊れて行ったのだろう・・・・・・。 そして、千尋と言う本物に出会い、ようやく元の優しい顔無しに戻れたのだ。
あの映画は、もう一回観たい。 いや、何度でも観たい。
『誰の中にも顔無しが宿ってるでし・・・・・・(*^_^*)』
(A)の言葉は、何時も、私を ホッ!と和ませてくれる・・・・・・。 (A)は、決して、人を否定しない人なのだ。
2003年02月07日(金)
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