マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【エッセイ】千と千尋の神隠しについて


先程、某チャットルームで、管理人の(A)ちゃんと、千と千尋の神隠しの話題になった。

(A)チャンは、知り合ってから、もう、かれこれ1年にもなると言うのに、未だに、年齢はおろか、居住地、性別すらもわからない、まか不思議ぃ〜な雰囲気の持ち主なのだ。(笑)
でも、彼女(彼?)と話していると、何故か、それだけで、心が癒される。

(取り合えず、私は(独断で)(A)ちゃんの事を、女性だと思い込んでいるので・・・、ここでは、『彼女』とさせてもらうことにする)

彼女は、顔文字混じりの赤ちゃん言葉で、私の、何時もの、暴走的会話に優しく受け答えてくれる。
自分からは、殆ど文字を発しない。
文字など全く無く、顔文字だけの受け答えの日もあるくらいだ。(爆)

でも、全ての答えを、彼女は完全に知り尽くしているような、そんな得体の知れない洞察力も持っていると感じられる・・・・・・。

一体、彼女はどんな人なんだろう・・・・・・。
一体全体、彼女は何者?

そろそろ教えちくりぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
すっごぉ〜〜〜く、興味深々!!
まぁ・・・、ともかく・・・、まっこと奇妙奇天烈な人なのだ・・・・・・・。

彼女とチャットをしていると、サザエさんのタラちゃんと会話しているようで、ほんわかと、暖かい真綿に包まれたような、そんな優しい気持ちになれる。

嬉しい時は勿論。心が疲れた時や、壊れそうな時に、私は良くそこへ逃げ込む。
言わば、私の駆け込み寺・セラピストのような存在である。
(私が勝手に思い込んでるだけ・・・・・・)(^^;)

何時も、柔らかぁ〜く励ましてくれて、力強〜く勇気付けてくれる。

そんな(A)チャンと、ひょんな事から千と千尋の話題になったのだ。


私は・・・、千と千尋の中の、【顔無し】の存在が今でも忘れられない。
何故だか、泣けて泣けて仕方なかった・・・・・・。
あの中のキャラクターで、最も無様で、最も孤独で、最も人間らしい。
そんな顔無しの事を、私は物凄く愛すべき存在だと思った。

最初、顔無しは、女の人かと思っていた。
アニメなので、アレがお面だとは、暫くの間、気が付かなかった・・・・・・。(^^;)
千尋の守護霊的な存在なのかと思っていたくらいだ。

ところが・・・、しゃべり出したら、(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ!っていう感じで・・・、(爆)あんなに暴れん坊で、傲慢で、貪欲な人(人間じゃないけど・・・)だと知った時には、少しがっかりした。
がっかりというより、少し哀しかった・・・・・・。(イヤ! かなり哀しかった)
出来る事なら、あのまま、顔無しに、言葉をしゃべらせないであげて欲しかった・・・・・・。
(それじゃ、ストーリーにならないか・・・・・・(^^;))

でも、何か憎めない・・・・・・。

顔無しは、物で釣る事でしか、自分を受け入れてもらう術を知らぬ、不器用で、淋しくて仕方がない人なのだろう・・・・・・。
きっと、欲世界の現状に失望し、深く傷付き過ぎて来た人なのだろう・・・・・・。

私が小さかった頃、私も顔無しと一緒だった・・・・・・。
一人っ子だった私は、鍵っ子時代が長かった。

毎日が、淋しくて、哀しくて、つまらなくって、一緒に遊んでくれている友達等が帰ろうとすると、物をあげ与えたりして、友達を引き止めていた、嫌らしい子供だった。

要するに、物で友達との時間を釣っていた訳だ・・・・・・。

でも・・・、本物の優しさと、偽物の区別だけは、ちゃんと子供心にも解っていた。

物を貰って、引き止まる友達に、どこかで失望しながらも、目先の淋しさには勝てず、そんな事を繰り返していた。
心まで釣れないと知っていながらも・・・・・・。

何時も淋しい思いをさせている負い目からか、私がねだれば、父も母も、ある程度の物は、買い与えてくれていた。
ただ、それらの物は、私を素通りするだけ・・・・・・。
自分が欲しい訳ではなく、誰かが(友達)欲しがりそうな物を、ねだって居たに過ぎない。

顔無しも、本物の愛情を求めて、傷つき、失望して行く内、徐々に壊れて行ったのだろう・・・・・・。
そして、千尋と言う本物に出会い、ようやく元の優しい顔無しに戻れたのだ。

あの映画は、もう一回観たい。
いや、何度でも観たい。

『誰の中にも顔無しが宿ってるでし・・・・・・(*^_^*)』

(A)の言葉は、何時も、私を ホッ!と和ませてくれる・・・・・・。
(A)は、決して、人を否定しない人なのだ。












2003年02月07日(金)

My追加
☆優しいあなたは両方 クリック してくれると思うな〜☆ 人気投票ランキング
初日 最新 目次 MAIL