マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記)初仕事は上々でした〜。


昨夜の初仕事は、正直言ってとても不安だった。
まだまだ昨日からの雪も降り積もったままだったし、何しろ、昨年後半の、歯車の空回り、客足の読み間違い、無駄になった料理の数々等が頭を過ぎり、トラウマになっていて、全くの自信が無かった。

お通しも普段より少なめに作り、店に入った途端、思わず神に、弱気な祈りを捧げたものだった。
「今日から初仕事です。お願いします。一組でもいいからお客さんをよこしてください」

しかし、そんな心配は他所に、一番乗りの(O)のセットを出し終えるやいなや、来るわ来るわ・・・。
あっという間に満席状態。
途中でお通しが足りなくなり、慌てふためき、蛸とキュウリのカラシマヨネーズ和えを作るなど、ヒッチャかメッチャカの忙しさ。

客たちと挨拶を交わしたり、個人的に会話をする暇も無いくらい・・・・・・。

「店、辞めちゃうなんて、本当に勿体無いよ・・・・・折角マキュキュの店が復活したばかりなのに・・・」
「こんなに客を呼べるんだから、自信持ってもう一度、自分だけの店を持ちなよ」
「マキュキュは絶対に何処かで店をやってるべきだよ」
「マキュキュの料理が食べたいよ」

そんな声が飛び交う中、嬉しさと安堵感で涙が出そうになる。

よ〜し! 今月中の売上の溜まり具合で、もしかしたら又、店が出来るかも・・・。
そんな希望が湧いてきた。
もう、借金だけで店を出す気は無い。これ以上重ねたくは無い。
でも、今月の売上いかんでは、私だけの小さな城が手に入るかも・・・。

先日見に行った店は、両隣の店も友達がやっていて、初代の私の店のまん前である。
家賃も安く、カウンターだけで、私一人がやるには理想なのだけれど、設備が何も揃ってなかったのだ。
有るのは3層のシンクと、カウンターとイスだけである。
ガステーブルおろか、エアコンも、ボトル棚も冷蔵庫も無い。
料理を作るにはダクトも付けなければならない。
それらの設備を中古品で揃えるにしても、前家賃・保証金・設備資金で100万仕事である。
それを全て借金でやる気にはならないけれど、もし、今月だけの売上で、極力間に合えば、そりゃぁ〜店は持ちたい。

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コレだけ売り上げれば、店が持てるんです。どうか、応援してください。
もし、まだ、私に店をやらせて居たければ、どうか、売上にご協力を。
ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ


2003年01月05日(日)

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