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■ 【愛猫エッセイ】我が家の台風娘へ
4月 2日 火曜日
始めまして〜。マキュキュで〜す。 このたび縁あってこちらのコーナーを利用させていただく事になりました。 文章を書き始めたばかりなので、読み苦しい点もあるとは思いますが、出来る限り書き続けたいと思っています。 何卒ヨロシクネ〜★。
m(。_。;))m ペコペコ…
本日は、取り合えず、私の作品、【エッセイ】を読んでみて下さいね。
【我が家の台風娘へ】 (黒猫のミュウーへ) ミュウー、七才のお誕生日、おめでとう。 貴女を人間の年齢に換算すると、もう、立派な行かず後家だわね。 (ウップップッ!)
貴女が我が家にやって来てから、早くも七年かぁ。その間、色々有ったよねぇ〜。 当事(中二)だった息子が、よその雨樋で動けなくなっていた貴女を助け、家に連れ帰った時は、まだ、貴女ったら、、、目が開くか開かないかの赤ちゃん猫だったんだ。 全身真っ黒けで、手の平に乗る程小っちゃくて、その身体を思い切り震わせながら『ミュウーミュウー! ミュウーミュウー!』不安げに鳴きじゃくっていたっけね・・・・・・。 実は、それが貴女の名前の由来なのよ。
やんちゃ盛りの頃の貴女は、スーパーのビニール袋が大好きだった。 サイドテーブルの端に掛けられたその袋でジャレ付いてる内に、首吊り状態になって失神していた時には、正直言って、もう・・・、ダメかと思ったわ。 そんな自殺未遂事件が有ったなんて、貴女とっくに忘れてるでしょうね。(苦笑) そんな幼児期を過ぎ、貴女はツンとすました箱入り娘へと成長して行った。 気位が高く、高飛車で、わがまま放題の貴女は、世の中全てが自分だけの為に在ると思ってる。 (一体、誰に似ちゃったのかしら・・・・・・? 不思議・・・・・・) でも、大天才の所は、私にそっくり!
主人が貴女に、『芸を仕込む!』って、息巻いていた時、私、『まさか! 覚えるわけないっしょ! 犬じゃぁ有るまいし・・・』だなんて、チョット小馬鹿にしてたんだけど、何と貴女は、『お座り』『お手』『おかわり』『待て』は勿論の事。『ボール拾い』や、『綱渡り』等も、あっという間に覚えてしまったんですものね。 そんな貴女のお陰で、テレビに出られた事も有ったっ けね。 チョット恥かしかったけど、あれも又、良き想いでの一つだわね。
やがて、私が『癌』に掛かって落ち込んだ時も、貴女のお陰で早く病気を克服する事が出来たんだって、本気で感謝しているのよ。 こんなに臆病者の私が、入院中、大手術も抗癌剤も、『優等生患者』って言われる程、前向きに頑張れたのは、一日でも早く元気になって、貴女に会いたいと願ったからだもの・・・。
それから二年が過ぎて、この家に越して来た三日目の夜。チョコッとだけ開けた窓から、全く世間を知らない貴女が外に飛び出てしまった時には、それこそ、この世の終わりだと思ったわよ。
いくら名前を呼んでも、何処をどう探し歩いても、とうとうその晩、貴女は帰ってこなかった・・・・・・。 一日が過ぎ、二日が過ぎ、三日が過ぎ・・・・・・、毎日主人と、気が狂ったように探し続けたわ。 私なんか、仕事も何も手に付かず、毎日泣いてばかりいたんだから。 日数が経つに連れ、(大丈夫。あんなに利巧なミュウーだもの。きっと帰ってくるわ!)そう、信じる気持ちと、(あぁ、もう事故にでも遭って、きっと何処かで死んじゃってるのかも知れない・・・・・・)と言う、絶望的な不安とが、私の中を交錯していた。 毎日が長く、毎日が辛く、本当に貴女への恋しさで、胸がはちきれそうだった。 そして、貴女が居なくなってから十日も経ったあの晩・・・・・・。
「何閉めてんのよ! さっさと開けなさいよね!」と、文句タラタラのような鳴き声をあげながら、窓を引っ掻いている貴女の姿を見付けた瞬間、私と主人は思わず、放心状態になってしまったわ。 もう、二人とも放尿寸前よ!(笑)
貴女は二回りも、小さくはなってはいたけれど、全くの無傷で帰って来た。
普段、食事の催促の時にだけ、ほんのお愛想程度にすり寄ってくる貴女も、さすがにあの夜ばかりは、私達のそば傍に、ぴったりと寄り添っていたっけね・・・・・・。 可愛かったなぁ〜。 愛しかったなぁ〜。 あの時、どれほど心配だったか解るか! この不良娘が!
ホント・・・、憎たらしいったらありゃしない・・・・・・。 そして・・・、シャクだけど、なんて、なんて、愛しいんだろう・・・・・・。
ミュウー?
あんなに小ちゃかった貴女が、私達の年齢にだんだん近付いて来て、やがては、私達を追越して、年老いてしまうんだね・・・・・。 それは、とても切ない事だけれど、だからこそ貴女と共有する日々が、掛け替えの無い愛しいものだって気がするの。
ミュウー、これからもよろしくねっ!
仲良く喧嘩しながら、お互いに精一杯、長生きをしましょうねっ! そして、何時までも私達の傍にいて、どうぞ、我がまま振りを発揮してちょうだい。
但し! 貼ったそばから、障子を破き回るクセだけは勘弁して頂戴!
ン? ナニナニ? そんな下手くそな文章書いてる暇有ったら、今直ぐ餌をよこしなさいよ! ですって?
(ムッカッ!)
お願いよ・・・、もうチョイだから待っててよ。
ハイハイ・・・。後5分で終わるから、もうチョット・・・・・・。
だぁ〜かぁ〜らぁ〜、今さぁ、オメェの事を書いてるんだろ〜がよ!、オメェの事をさぁ・・・・・・。 イテテッ! こらっ! 齧るなって! アイタタタっ・・・(泪)
あ゛〜、もう、うっさいなぁ! 解ったわよ、やりゃあいいんでしょうが、やりゃぁー。 ったくぅもう・・・・・・。 折角良い所だったのにさぁ・・・・・・。
(おわり)
2002年04月02日(火)
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