睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜
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道標過去へそれから


2002年09月07日(土) それは苦しい毎日だった

「今日はいくら持ってきたんだよ」
「もう、持ってこれないから・・。」
「あ〜?なんでだよ〜親の財布ごともってこいよ〜。」


ああ、もう何度目だろう。こんなこと、やめたいんだやめてほしいんだ・・・
毎日毎日、苦しくって、こんなこといやなんだ・・

・・・・・ごめんなさい。つかれました・・・・・・


あの日、僕はとっても高いところにいた。
場所はどこなのかわからない。思い出せないんだ・・
そうして僕は何もかも終わらせるために、飛んだんだ・・・・・


「・・・・・・起きてくださいよぉ〜〜。だいじょうぶですかぁぁぁ?」
「・・・ん?・・うん・・」
「いやですよぉ。狐の婚礼のあった日からうなされてばかりですねぇ。旦那がお茶でもどうですか?っておっしゃっていましたよぉ。」
「・・・・・うん・・・・」
「もうすぐ、婚礼も終わりですからねぇ。すこしはお相手できますからねぇ。」


そう、ここの春は1週間しかないんだそうだ。この1週間僕にはとても長かった。
夢を見ていたのは覚えているんだけどその内容が思い出せない。
とても、つらくて苦しい夢なんだ・・
宿の主の部屋へ向かって歩きながら僕はぼ〜っとしていたらしい。
「もう、お茶はいいのかとおもいましたよ。」と、声をかけられた。
「そんなに待たせたかな?」
「ええ、半日ほど」といって笑ってくれた。
「茶室にいてもいいかなぁ?」
「どうぞ、お茶はどうしますか?」
「手が空いたときでいいよ。待たせたし・・・。」そんな会話をして茶室に向かった。お茶菓子だけが置いてあって、茶室はとても静かだった。

苦しすぎる夢・・・ゆっくり過ぎる時間・・・・人間ではない人々・・・・
僕はいったいどこにいるんだろう・・?


お地蔵様の資料は『ojizosan.com』を参考にさせていただきました。
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