睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜 Copyright (C) 2002-2015 Milk Mutuki. All rights reserved
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2002年09月07日(土) |
それは苦しい毎日だった |
「今日はいくら持ってきたんだよ」 「もう、持ってこれないから・・。」 「あ〜?なんでだよ〜親の財布ごともってこいよ〜。」
ああ、もう何度目だろう。こんなこと、やめたいんだやめてほしいんだ・・・ 毎日毎日、苦しくって、こんなこといやなんだ・・
・・・・・ごめんなさい。つかれました・・・・・・
あの日、僕はとっても高いところにいた。 場所はどこなのかわからない。思い出せないんだ・・ そうして僕は何もかも終わらせるために、飛んだんだ・・・・・
「・・・・・・起きてくださいよぉ〜〜。だいじょうぶですかぁぁぁ?」 「・・・ん?・・うん・・」 「いやですよぉ。狐の婚礼のあった日からうなされてばかりですねぇ。旦那がお茶でもどうですか?っておっしゃっていましたよぉ。」 「・・・・・うん・・・・」 「もうすぐ、婚礼も終わりですからねぇ。すこしはお相手できますからねぇ。」
そう、ここの春は1週間しかないんだそうだ。この1週間僕にはとても長かった。 夢を見ていたのは覚えているんだけどその内容が思い出せない。 とても、つらくて苦しい夢なんだ・・ 宿の主の部屋へ向かって歩きながら僕はぼ〜っとしていたらしい。 「もう、お茶はいいのかとおもいましたよ。」と、声をかけられた。 「そんなに待たせたかな?」 「ええ、半日ほど」といって笑ってくれた。 「茶室にいてもいいかなぁ?」 「どうぞ、お茶はどうしますか?」 「手が空いたときでいいよ。待たせたし・・・。」そんな会話をして茶室に向かった。お茶菓子だけが置いてあって、茶室はとても静かだった。
苦しすぎる夢・・・ゆっくり過ぎる時間・・・・人間ではない人々・・・・ 僕はいったいどこにいるんだろう・・?
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