ホームページ
人物紹介


初めてのときめき
....................................................................................................................................................................
私は、恋愛というか異性への興味に対して、疎い方でした。

よく、初恋は幼稚園とか小学校とか聞きますが、私には本当に好きになった男の子は居ませんでした。
それどころか、アイドルにさえ興味が無かったぐらいでした。

転校生として別の小学校へ入った私は、それだけでも目立つことになりました。
そして、しばらくするとクラスのある男の子と恋仲だと噂をされました。
よくある話です。
クラス中から勝手にはやし立てられ、なんとなくその男の子を意識し始める事になりました。

でも、それは、皆に合わせるために無理に好きなアイドルを作ったのと同じ程度。
私は周りのオマセな女の子たちに付いていく為に、嘘をつき始めたのです。
好きでもない男の子を好きだと自分に思い込ませる。
なんとなく片思いを演じている。
そんな感じでした。

中学2年の時。
運動部に入った私は、そこで初めて気になる異性が出来ました。
同じ部活の一つ上の先輩。
その先輩の姿を、部活中はいつも目で追っていました。
先輩の時間割をこっそり教室を覗いて確認し、体育や技術の時間はチャンスとばかり、居そうなところへ出没して姿を見に行きました。
部活中は、キャプテンということもあり、怖い存在でしたが、逆にそれも魅力でした。
そして、部活の後で皆でバレーボールなどをして遊ぶ時間には、唯一先輩の笑顔を見れ、その表情のギャップにますます好き度がアップしたものです。

芸能人にすら興味を持たなかった私の中で、先輩は初めてのアイドルでした。
試合などの時に顧問の先生が撮ってくれた先輩の写真を、こっそりと貰い、
プラスチックの透明ケースに入れて持ち歩きました。
同じ部活の同級生にはやし立てられると、顔面が真っ赤になり、目が合っただけで大慌てで隠れるぐらい。
間違っても、側になど近寄れないほどのアイドルぶりでした。

告白など、考えた事もありませんでした。
付き合うとか、彼氏彼女とか。
そういう付き合いがどんなことなのかすら、その頃の私には想像も付かなかったのです。

そして、中学3年である先輩たちは、夏休み頃から徐々に部活に顔を出さなくなっていきました。
それと同じ頃に、先輩が同級生と付き合ってるという噂を聞き、私の先輩に対するアイドル熱は冷めていったのです。

たった、2-3ヶ月のアイドルでした。

..................................................................................................................................................................


 < 過去  INDEX  未来 >


「恋愛履歴」 亞乃 [MAIL]

My追加