夢の中で、私は高校生でした(すでに怖い)。 覚えのある校舎でしたが、周りの生徒はみんな、大学時代の友人とか以前の職場の同僚とかばっかりでした(知らない人もいました)。みんな私の出身校の制服を着ていました。 同じクラスに、以前の同僚であるOさんがいました。何故かとっても具合が悪そうな彼女は、息も絶え絶えといった様子で私に「喉が渇くの」と訴えました。心配して、私は自分の持っていたペットボトルのお茶を彼女に渡しました。授業が始まりましたが、彼女はずっとそのお茶を飲み続けていました。飲みきってしまうと、更に具合が悪そうに俯いて肩で息をしています。私は少し離れた席から彼女のそんな様子を不安に思いながら見ていました。でも授業は坦々と続けられ、教師も、周りの生徒も、誰も彼女の様子を気にする素振りもありません。空のペットボトルを握り締めて俯いたままのOさんに、私はもう一本お茶を買ってきてあげようと思い、黙って教室を出ました。一階の階段横に自販機があることを思い出し、私は階段を急いで駆け下ります。 でも、いつまでたっても下につかないのです。 教室は3階だったようですが、ぐるぐるぐるぐる廻って階段を降りていっても、いつまでもいつまでも階段は続くのです。どうしようどうしよう、このままではOさんが死んでしまう。もう半泣きになりながら、階段を駆け下りますが、結局下には着きませんでした(・・・・でも、着いたような気もする。ちょっとあやふやになってきました)。 お茶を買うこともできず、手ぶらで教室へ戻りました。まだ授業は続いていました。国語の授業でした。何人かが立ち上がって、詩を朗読しているようでした。黒板にタイトルが書かれています。 「永訣の朝」(「永訣の詩」だったかも) 朗読されていた詩の内容はさっぱり覚えていませんが、朗読している生徒がみな泣き泣き詠んでいるのです。その声と、やっぱりまだ苦しそうなOさんの姿とで、私はもう絶望的な気持ちになり、もうOさんと別れるときなのだと泣きじゃくってしまいました。 ・・・・・目が覚めた時、別に泣いてはいなかったのですが、手が胸のあたりをぎゅっと掴んでいました。これは怖い夢を見たときの私のクセのようです。 教室の様子が、なんだかとっても怖かったのよー。 そんだけです。期待させてごめんなさいね。
ところで「永訣の朝」っていうのは何かの曲名です。うーん、昔どっかの吹奏楽で聴いたと思うのよね。夢の出所ってよくわかんないですね。
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